私たちのグループは県大会を突破して、来週行われる関東大会に出場することが決まっている
大会の規定上優良賞では県大会を突破できない。
何年かぶりに優秀賞を取っての関東大会進出なのです。
先生、俄然やる気満々。
秋の演奏会の曲そっちのけで毎週コンクールのための二曲しか練習しない
優秀賞を取ったことで何十年かぶりの全国大会進出の可能性も出てきたというわけだ。千載一遇のチャンスとも言える。これでは意地でも全国に行きたい!と、先生はいつにも増してムキになるわけだ
今回、選曲が良かった。
曲に対する思い入れも強く持てる。
そして、
演奏会の曲との並行練習で、メンバー全員気分転換のできる練習方法であったことも功を奏したのでしょう。
でも、
このままでは秋の演奏会までに三十曲もの暗譜は出来ません!
コンクールの曲以外は完全ストップしている状態で、コンクール後あと残り10回程度の練習では到底間に合わない。
メンバーはみんなその不安を募らせている。
先生は
「大丈夫ですよ〜皆さん歌えてるから♬」
と言われるのだけど、アカペラ曲、三十曲も覚えられません
先週の練習時、先生から出た言葉
「もし、全国大会に行けたとしたら演奏会は延期しましょうか?その方がいいかな?」
ですって!
いやいや、もうすでに間に合わないとみんな思っているのだから演奏会は延期か、暗譜ではなく楽譜を見てもいいという事にしてもらわないと絶対ムリです。
こう言ってはなんだが、
先生は
「皆さん暗譜ですよ、楽譜なんて持たないんですよ。頑張って覚えてくださいね♪」
と言えば済むのでしょうけど、私たちは家事や仕事、介護などを抱えての趣味活動にそこまで時間をかけることはできません!
てか、
年々暗譜をしようとしても
頭に入らなくなってきてるのです
合唱が生活の、人生の全ての先生には理解できないのでしょう…