[雑記]橋本周子さんの問題意識
関西学院大学の准教授の橋本周子さん高校生の時に「料理をすること、食べること」に関心を持ち、それを今も研究して大学の准教授になっている。先日、高校生と大学生の違いは大学生は自分で問いを立てて、自分で研究するのが学生という内容のブログを書いたが、まさに橋本准教授はそれを実践している!!橋本さんの研究対象は中世から近代にかけて、欧州の中でもフランスにおける食の意味を研究している。グルメの起源である「グルマンデイーズ」は現代では「美味しいもの」として使われているが、この言葉の起源は「厳しく咎められるもの」中世のフランスの食糧事情を考えると生存に必要な分量を超えて食べることは罪だったのだ!!だけど、人間は「肉」を食べたい。だから、病後の滋養強壮という理由をつけて細々と食べられていたという。そして極めつけは「砂糖」風くすりや万能薬として食べられていたのだ。17世紀には「デザート」が確立されているので食糧事情はだいぶ変わったのだろう。橋本さんの研究はありきたりな一般論でもなく、自分の体験だけを語った自己語りでもない。世間の一般常識を少し変えてくれる「へえー」と思わせてくれる「道」を研究している。こうした自分が興味があることを掘り下げて、新たな価値を少し提示することが大学で学ぶ価値でもあり、引いても人生の意義でもあるような気がする。橋本さんの研究を通じて少し見えてきた!新任教員紹介: 橋本 周子 准教授 (2022年度新任) / New Faculty Introduction: Chikako Hashimoto, Associate Professor | 関西学院大学 国際学部www.kwansei.ac.jp