そう。前にもこんなんあったよ。全く余裕の無い、幼さ故の無自覚的な風当たり。

思いやりとは違うかも知れない。
けど、もうちょっとこっち側にもなって考えてくれてもいいんではないかと自分だったら思うよ。

こんなとこに書いてても仕方ないか。
とりあえず言いたいのはホント合わねぇなってところだな。うん。

大体は合わなくても何とか良い部分は導き出せるケースが多い。ただ、彼女に関してはよく知らないけど、なんか本能的に合わないって感じる。生理的に無理。とも言うか。発する言葉であったり、志向するべきところ、様々な価値観、等々。

癇に障る。どうしても相反するんだろうなぁー。こうなってしまったら、こうっていう露骨なところ。俺は違うんじゃないかと思う。彼女もまた、違う彼女も皆、気に食わない。

「愛と憎しみ」なんて昭和の言葉?タイトル?って感じだったけど、ちょっと分かる。今ならちょっと。
新田の教室で若林の皆さんは一緒に勉強します。

07年、年明け早々に行われる受験対策の講習は他の教室と合同だった。

新田にあすなろがあるなんて知らなかった。近くに祖父母の家があった俺は、遊びに行く度によく行ってた。目の前は実は何度も通っていた。まだニュータウンって感じで真新しい建物ばかりだ。

3日間の講習だったが初日は休んだ。初めての所に行く緊張と若林教室のやる気の無さから男子が自分だけっていう状況で逃げたくなったから。ふて寝だったけな。

2日目から行ってみたけどめっちゃ緊張してた。クラスは2つに分けられてて、俺は出来る方になった。そこには男子が3人、女子もそれくらい。若林からは違う中学の女の子が一人いて隣の席に案内された。

朝から夕方までひたすら勉強。分かっていたけど、あんなにやったのは今のところあれが最高だと思う。昼休憩で独りぼっちにしてると一緒に食べようって男子の一人が話しかけてくれた。ちょっとの時間だったけど色々話した。部活なにやってたとか好きな女芸能人はとか…他愛も無いこと。

でも周りは普段から自分を知っている奴らばっかりだったから、そんな質問が新鮮だったなぁ。転校とかしたらこんな感じだろうかなんてね。

ふと思い出したのは中学の先生がよく言ってた北学区は頭が良いという話だ。同じ教室に居るだけで何となくそれは分かった。学力もそうだが休み時間の会話でもとりあえず大人だ。少し大人っぽい自分には丁度良いって感じてた。ガキ臭い、いかにも中学生な雰囲気にうんざりしてたんだろう。だからその時間は次第に楽しくなっていった。

3日目で最後の授業が終わって軽く挨拶して帰るのは寂しかった。こんなんなら初日から来とけば良かった。後悔するくらい楽しく接してくれてありがとう。遊びに行ってる訳じゃなかったから、当時は言えなかったけど。

あの時一緒だった名前も知らない皆は元気かな?




俺はまだあの2日間をこうやって思い出すことがある。