が激しくて凍えるような天気でした。弦楽器は風を切って
手が冷えますが、ピアノは鍵盤が温まることがないから、
弾けば弾くほど手がかじかんでくると聞きました。
湘南は、文化の日にマラソン大会をしようという、おめで
たい土地柄ですが、凛とした空気の中で、教会の祭壇に置
いて下さった花々が気持ちを鎮めてくれるようでした。
癒してもらっても、私などではあまり甲斐がないかもしれ
ませんが(笑)
音楽は、なかなか思うようにはまいりません。こうして、
花の活けられた会堂で、日が暮れるまでああだこうだと一
人詮索する時間が、僅かに時が前進しているのだろうとい
うことを感じます。希望があるような、悲しいような、無
為のような、奇妙な時間です。
花によって吸われていくものが違う気もします。私は、百
合の花やコスモスは、なにかそういう時間を吸い込んでく
れる気がします。もちろん、根拠がないのも確かですが。
花々は美しいけれど、人間の心とは別世界の静けさがあり
ますよね。画家のゴーギャンがいうような、我々はどこか
ら来て、どこへ行くんだ、というみたいな。音楽だって、
まったくわかりませんね!
