
2019年のアメリカ映画「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」です。
監督は前作から引き続きジョン・ワッツ。
スパイダーマン役も同じくトム・ホランドです。
今作はいわゆる「アベンジャーズシリーズ」の1つでして、23作目となります。
そして、これがフェーズ3のラストであり、2008年の「アイアンマン」から続いてきた物語にいちお一区切りをつけるものとなります。
ストーリー的には22作目となる「アベンジャーズ/エンドゲーム」で終わりなのですが、今作はその後を少しだけ描く「エピローグ」みたいなものであり、更に次のマーベルの映画に続く予告みたいなものでもあります。
いやー長かった2008年からですからね。
その時産まれた子がもう中学生くらいになってますね。
この映画を区切りにアベンジャーズシリーズのキャストが一新されますので、来年から始まる新シリーズでは新しいヒーローがたくさん登場するんでしょうね。
さて、今作はさっきも言ったとおり「アベンジャーズ/エンドゲーム」の続きってことになるんですが、自分は「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観てなくて、そのまま映画館でこの映画を観ました。
分かってはいたけど大失敗でしたね。
やはり順番どおり観ていかないと。
今までずっと順番どおり観てきたのに何で最後だけ順番どおり観なかったのか・・・。
大きなネタバレになるのでまだ観てない人は読まない方がいいです。
自分は「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観てないのですが、なんとなーく雰囲気的に「誰かヒーロー死んだんだろうなぁ」みたいなことを感じてました。
「もしかしたらオープニングでエンドゲームで死んだヒーローが映し出されるのかもなぁ」って思いながら映画館の椅子に座って視聴開始。
予想通り、オープニングで死んだヒーロー達がガンガン映し出され目まいがしました。
やっぱり順番どおり観るべきですよ。って話です。
さて、エンドゲームは観てないのですが、たくさん死んだヒーロー達、そして新しくシリーズの主人公になるであろうスパイダーマンの話が始まります。
ヴァーチャルリアリティなネタを駆使して観てる人を騙し続ける特殊な映像があってとても面白い作品でした。
新しい映像盛沢山で、前作の「ホームカミング」よりも自分は大好きでした。
まーなんだかんだあってやっぱりMJとラブラブになって終わる今回のスパイダーマンなんですが、ラストが衝撃です。
スパイダーマンの正体がピーターパーカーという高校生だってことが世界中にバレちゃうんです。
前から正体を隠すのがヘタクソなピーターでしたが、さすがに世界中にバレちゃうってのはキツイですね。
「ヤッバッ」ってとこで映画は終了です。
前作の「ホームカミング」もラストで油断したピーターがメイおばさんに正体知られちゃうっていうオチで終わりでしたが、今回はその規模が違う。
もうみーんながスパイダーマンが誰だか知ってるよってことになっちゃったわけですね。
さぁ次回作、楽しみなことになってきましたね・・・・・・・。
なんですが・・・・・・。
この続きが作られることはありません。
この映画が公開されたのが今年の7月くらいなんですが、そのわずか1ヵ月後の8月に衝撃のニュースが飛び込んできたんです。
「ディズニーとソニーの交渉決裂」
今までさんざんこのブログで書いてきました「大人の事情」です。
「スパイダーマン」はもともと「マーベルコミック」の漫画です。
で、その「マーベル」の「スパイダーマン」の「実写映画化権」を持ってるのは「ソニー」です。
ソニーは2002年から3部作のスパイダーマンシリーズと、2012年にリブートしてまた新しく開始した「アメイジング・スパイダーマン」シリーズを制作しています。
しかしアメイジングの半ばでソニーとディズニーの交渉が成立して「スパイダーマンがアベンジャーズに出れる」ことになったため、アメイジングシリーズは途中終了。
そのまま、スパイダーマンは「シビル・ウォー」に緊急参戦して、ついにスパイダーマンがアベンジャーズとして活躍することになったわけです。
んで、「ホームカミング」と今作の「ファー・フロム・ホーム」が作られています。
「アベンジャーズ」自体も「エンドゲーム」で一区切りをつけ、いなくなったリーダーであるアイアンマンの代わりにスパイダーマンが中心となっていくという展開を作っていったわけです。
そんな中のディズニーとソニーの交渉決裂。
ソニー的には「やっぱりスパイダーマンは桁違いの売り上げをもっている」となってディズニーに強気な要求をしたんでしょう。
ディズニーも「スパイダーマンの儲けはワシのもんじゃい」ってことで譲らなかったんでしょう。
「スパイダーマンの取り合い」ってことになるんですが、強いのは権利をもってるソニーなんです。
ディズニーはあくまでも「ソニーからスパイダーマンをレンタルしてる」立場。
「んならもうスパイダーマン返してくれや」ってソニーに言われてしまい、ディズニーも「はぁ?別にいいよ、スパイダーマン無くてもアベンジャーズつえーし」みたいな感じで交渉決裂。
これによって次のスパイダーマンは「ソニー」が作ることに。
なので、アベンジャーズとして活躍するスパイダーマンはこれにて終了。
次回作でどうアナウンスされるか楽しみですね。
「スパイダーマンは悪いやつらに拉致された」とか嫌味なセリフを入れてくるのか、それとも「スパイダーマンなんて最初からいなかった」という感じで全く話題にすら出さないのか、アベンジャーズの次の作品の注目はそこですね。
ソニーはスパイダーマンを違う世界観で作るそうでして、そうなると2002年からスパイダーマンは4つの世界を作ってしまったことになりますね。
3度目のリブート、観てる方はもういい加減ウンザリですけどね。
というわけで、映画の内容よりもその後のインパクトがデカすぎる作品でした。
映画自体は面白かったんですけどね。
次回作楽しみでしたが、もうこの続きが作られることはありません、残念。
スパイダーマン、人気すぎて不憫だわ。
オススメ度 60%