
2017年のアメリカ映画「マイティ・ソー バトルロイヤル」です。
原題は「Thor: Ragnarok」です。
確かに結構な時間「バトルロイヤル」ステージがあって、ラストでやっと「ラグナロク」ステージになるんですが。
やっぱりこの映画は「マイティ・ソー ラグナロク」が正しいと思います。
出演はクリス・ヘムズワース、ケイト・ブランシェット、マーク・ラファロなどなど。
日本人の浅野忠信も出てますよ。
毎回説明が長くなってしまう「アベンジャーズ」シリーズの一環です。
正しくは「マーベル・シネマティック・ユニバース」です。
通称MCU、今回で17作品目、今から追いつくのは大変ですね。
新しいヒーローも続出してきて、そこまでアメコミ人気のない日本でついてきてる人がどれくらいいるか心配です。
世界的には爆発的なヒット+知名度なんですが、日本ではまだまだですね。
なんせ日本ではヒーローよりイケメンのほうが強いですから。
今回の「ソー」は単独では3作目となります。
簡単なソーの説明をすると。
ソーは神様でして、雷の神様です。
日本だと「雷神」って感じです。
他のアベンジャーズが人間ばかりなのに、ソーだけ「神様」というずるい立ち位置。
強さも他のヒーローよりかなり強めの設定のため、物語を作るうえでは邪魔な存在。
ちなみにライバルのDCコミックの方ではスーパーマンが異常に強すぎるためにしばらく死んだことにされてましたね。
さて、強すぎるんだけど問題をたくさん地球にもちこむヒーローのソーの今回の敵は「実のお姉さん」です。
今までは「実の弟」のロキが敵として対峙してましたが、今作でのロキはもう「コメディキャラ」です。
映画自体が「アベンジャーズ前の箸休め」的なコメディ路線なのですが。
さて、その実のお姉さん「ヘラ」を演じたのはケイト・ブランシェットです。
「アベンジャーズシリーズ初の女性の敵」ってことでゴージャスな女優さんが抜擢されてますね。
メイキングとか見るかぎり、ケイト様はノリノリで撮影に挑まれたようですよ。
このヘラがソーの星をのっとろうとするのです。
ソーはヘラと戦いますが、大事な武器のハンマーを壊され敗北、そのままどこか知らない星に飛ばされます。
ソーはその星でヴァルキリーと出会いますが、ヴァルキリーに首に装置をつけられグランドマスターという男に売り飛ばされます。
ソーはそこで「戦士」として戦う仕事を任されます。
それが「バトルロイヤル」なんです。
会場で戦いお客さんを沸かす役目をやらされるんです。
ソー、神様なのに・・・。
ソーの対戦相手の登場にビックリしました。
なんと対戦相手はあの「ハルク」だったのです。
さぁ、ハルク出てきましたが、かなり久しぶりの登場になります。
さかのぼること6作前の「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」以来となります。
その作品で大暴れしすぎて反省、自己嫌悪のハルクことブルース・バナーは宇宙船にのって地球から逃亡。
そのまま行方不明となっていました。
「シビル・ウォー」にも欠席し、「スパイダーマン」など新しいヒーローがアベンジャーズにどんどん参加していく中、ハルクは行方不明。
そのハルクが今作で復帰したんですね。
でもまさか、宇宙のどっかの星でファイターとして見世物の戦いをしてたとは・・・。
というわけで、ソーはハルクを説得して自分の星へ連れていくことに。
ついでにヴァルキリーも乗せて、無事帰還。
そこでみんな力合わせてヘラと戦いますが、ヘラが強すぎる。
それならってことで、復活させてはいけない炎の巨人スルトを復活させてヘラにぶつけ、みんなで惑星脱出。
結局自分の星は失ってしまったものの、ヘラの野望を阻止することに成功。
さぁ、行こう、目的は「地球」だ!ってところで、謎の巨大船がソーの船の前に・・・つづく・・・。
というのが今作です。
謎の巨大な船の正体は来月公開予定の「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のヴィラン(敵)の船です。
ここ1年のマーベル映画の多さったらありません。
去年5月に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」、7月に「スパイダーマン:ホームカミング」、11月に「マイティ・ソー バトルロイヤル」、今年2月に「ブラックパンサー」、そして4月に「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」です。
1年間に5本は多い、多すぎるよ。
更に夏には「アントマン」の新作もありますからね。
こんなに連発して、みんなついていけてるのかが心配。
さて、今作の感想に戻りますが。
今作はやっぱりアベンジャーズ前の骨休め的でとても笑い要素の多い1本でした。
ただでさえ世界観の広いソーをさらにぶっ飛んだノリにしてるので今までのマーベル映画とは一線を画すかもです。
でもラストでLed ZeppelinのImmigrant Songが爆音で流れる中のアクションシーンは必見です。
散々コメディやっといて、あのツェペリンの曲が流れてくるのはズルイくらいかっこよかったです。
前蹴りで敵吹っ飛ばすソー、クールな表情で剣を振るうヴァルキリー、フェンリルをブレーンバスターするハルク、かっこいいですよ。
さて、今作はコメディ要素強めですが、「大丈夫か?」ってくらい今後に影響する場面が多くあります。
その1つに「ソーの目」があります。
ヘラとの戦いでソーが片目を失ってしまうんです。
今作だけ?って思ったけど、そうじゃないらしくて、今後ソーは眼帯して戦うみたいです。
更に髪を短髪にしたので、イメチェンはんぱないです。
そして、ソーの彼女を演じてきたナタリー・ポートマンが今後MCUには出ないそうなので、今作ではっきりとソーとは別れたことになってました。
ナタリー・ポートマン的にはいつまでもこのマーベルに関わってても得しないってことでしょうかね。
ハリウッドでお馴染みの「出ない奴は次回作で別れたか死んだかにしてやる」っていうやつです。
さて、17作目のマーベル映画、皆さんついてこれてますか。
オススメ度 55%