
2015年のアメリカ映画「ジョイ」です。
監督はデヴィッド・O・ラッセル。
主演はジェニファー・ローレンス。
他にもロバート・デ・ニーロ、ブラッドリー・クーパーも出演しています。
この映画の演技でジェニファー・ローレンスはアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。
デヴィッド・O・ラッセル、ジェニファー・ローレンス、ブラッドリー・クーパーといえば「世界にひとつのプレイブック」ですね。
ジェニファーはその映画でアカデミー賞主演女優賞を受賞しています。
ストーリーは実話です。
「ジョイ」という実在する女性の物語です。
本物のジョイを調べてみたんですが、中々パワフルな見た目でして、女子プロレスの悪役みたいな感じでした。
ジェニファー・ローレンスのイメージで映画を観てから実物見るとビックリしますよ。
さて、そのジョイとはどんな女性なのか。
ジョイは結構複雑な生活環境になってまして、現在バツ1の子持ちです。
父親が遊び人でして、母親違いの姉妹が1人います。
ジョイの母親は1日中テレビの前から離れられない変わり者でして、ジョイが世話しています。
父親は恋人にふられて家を追い出されて、現在ジョイの家の地下室で暮らしてます。
その地下室にはジョイの元旦那も住んでいます。
なんちゅう家庭環境だって感じです。
そんなジョイですが小さい頃から物を作るのが大好きだったそうです。
それを思い出したジョイは一発逆転を狙ってとある発明をします。
それは「モップ」です。
床にジュースとかこぼした時に床を拭くモップです。
当時モップは汚れたら手でしぼらないといけませんでした。
ジョイの考えたモップは汚れた部分を触らず手元を回すだけでモップの水がしぼれるという仕組み。
この発明を使って特許を取って商品を販売しようと考えるんです。
たまたま父親が知り会った新しい恋人が投資家でして、ジョイはその人にモップの資金をお願いします。
無事、モップを作れるようになるんですが、まぁ売れません。
そりゃそうです、スーパーの前で実演販売したって儲からないんです。
なのでジョイが考えたのは「テレビ」。
「テレビショッピング」なんです。
ジョイはテレビショッピングにそのモップを持っていって自分でプレゼン。
見事販売してもらえることに。
「売りまくるから3万本つくってこい」と景気よく言われたジョイは3万本作って、テレビショッピングの当日みんなでテレビ鑑賞します。
しかし、テレビショッピングの司会のおっさんがモップを全く使えず「こりゃ売れないわ」ってあきらめて「はい、次の商品いってー」って言うんです。
まさかのまさかの大失敗。
あんなハゲたおっさんに自分の商品を紹介させたのが間違いだったと知るジョイ。
あとはもうどうしようもない状態です。
開発や生産に借金しまくって挑んだモップ販売。
もう、おしまい、なんです。
でもジョイはあきらめず、「もう1回売って、んでそのテレビでは私が出るわ!」と意気込みます。
そして当日、ジョイは自分の商品を見事に説明して、電話は鳴りやまず。
売れに売れてハッピーエンド!!
と言いたいとこですが、ここで更に問題発生。
部品作ってる工場がテレビで取り上げられたと知るなり値上げしてきたんです。
言われるがままの値段に応じたらモップ販売が赤字になる。
そして勝手に母違いの姉妹が相手の工場にお金渡してしまいます。
それによって権利とかの関係が全部向こうに。
ここでまた破産の危機です。
もうバカしかいないのかってくらい腹たつ映画です。
何かやろうとすると邪魔してきて、成功するとその金をかすめとっていく。
ビジネスとはこういうもんだそうです。
ラストで、起死回生の方法を思いついたジョイは見事に復活します。
そして、それ以降100個の特許をとり、現在大金持ちになったそうです。
最後は急に大成功して終わるからハッピーエンドなんですが、映画の9割は「もうなんでこうなるの・・・」って観てる方が頭抱えたくなる展開ばかり。
見せ方がうまい、さすがデヴィッド・O・ラッセル。
それにプラスして、ジェニファー・ローレンスの演技のすばらしさ。
もう27歳、まだ27歳のジェニファー・ローレンス。
同じ年代の女優とは頭1つ出てますね。
逆にロバート・デ・ニーロの存在の無さ。
後半ほぼ出番無かったってのもありますが、数年したらこの映画に出てたことすら忘れてしまってるでしょう。
ジェニファー・ローレンスも「X-MEN」とか「ハンガー・ゲーム」とかに出なかったらもっと良かったのに。
その2つのシリーズものに出なかったら他に色々な映画に出れたのにね。
アメリカンドリームは簡単じゃないっていう映画です。
オススメ度 57%