
2016年の韓国映画「女は冷たい嘘をつく」です。
オム・ジウォン、コン・ヒョジンなどが出演しています。
韓国のサスペンス映画が大好きなんですが、これまた面白いです。
原題は「Missing: Sarajin Yeoja」でして、ミッシングは「いなくなった」とか「行方不明」とかの意味です、英語ですね。
「Sarajin Yeoja」が分からなかったので調べたんですが、こっちは韓国語ですね。
「Sarajin」が「消えた」って意味で「Yeoja」が「女」だそうです。
なので「行方不明:消えた女」って意味になるんでしょうね。
邦題はそれを更に掘り下げた韓国映画っぽいタイトルにしてます。
イ・ジソンはシングルマザーでして、まだ幼いダウンという娘と暮らしています。
が、イ・ジソンは仕事が忙しくダウンを育てられない、ということでベビーシッターを雇ってます。
そのベビーシッターの名前はハンメ、中国人です。
イ・ジソンの状況はとても複雑で、別れた旦那との間でダウンを巡って親権争いの真っ最中。
しかし旦那の方はダウンを育てる気はなく、どうでもいいんです。
旦那の母親が「孫はうちが引き取る!」って必死になってるんです。
育てる気のない旦那にダウンを渡したくないってことでイ・ジソンは給料の半分をベビーシッターに使ってでも親権をとろうと考えてるんです。
そんな忙しい日々の中、こつ然とベビーシッターのハンメがいなくなるんです。
娘のダウンを連れて・・・。
イ・ジソンは娘がいなくなったことを警察に言おうとしますが、これがバレると親権が・・・ってことで警察に通報するのが遅れてしまうんです。
後から警察に相談しても「親権取られそうだからって隠してるんじゃないの?」って感じで疑って動いてくれません。
韓国映画あるあるですね、「韓国の警察は全く役にたたない」。
イ・ジソンは警察をあてにせず自力でいなくなったハンメとダウンを探そうとするのでした・・・。
という、「いなくなった我が子を探す」ドラマですね。
韓国映画ですので、そこに「情」が絡んでるわけです。
ハンメは何故ダウンを連れていなくなったのか。
ハンメは一体何者なのか。
イ・ジソンとハンメは前に出会っている?
謎の男はこの件にどう関わっているのか。
そういった謎が全て「情」によって繋がってるって感じです。
韓国で大ヒットした映画だそうです。
なるほど「ザ・韓国映画」って感じです。
終盤の「事件もう解決したのに延々と続く気持ちのぶつけ合い」はさすがです。
これでもかってくらい泣いて叫んで声が枯れるまで恨んで怒って、そして全てを許していくという。
問題は映画の中での時系列です。
自己中に都合よく過去の映像ポンポン放り込んでくるんで分かりづらい。
説明するのヘタクソかよって感じでした。
その都合の良いカットバック以外は面白かったです。
オススメ度 47%