2016年のアメリカ映画「ジャングル・ブック」です。
ディズニーが作ったアニメでも実写でもない映画です。
監督はジョン・ファヴロー

出演してるのは主人公の少年だけなんですが、動物の声をあてた人達が豪華です。
ビル・マーレイ、ベン・キングズレー、ルピタ・ニョンゴ、スカーレット・ヨハンソン、クリストファー・ウォーケンなどなどです。

最初に書いたとおり「実写」でもなければ「アニメ」でもないんです。
昨日感想を書いた「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」と同じような感じでして、主人公だけが実写で、あとはVFX、つまりCGなんです。
昨日も書いたけど、こんなことするくらいなら「全部CGアニメーション」にしてしまった方が楽なんだと思います。
でも、あえてそれをせず、主人公だけ実写であることが独特な映像に仕上がってるんだと思います。

物語は、人間の少年モーグリがジャングルでたくましく成長していくというもの。
モーグリは人間ですが一緒に暮らしているのはオオカミです。
ジャングルには他にも色んな動物が暮らしてるんですが、基本的にみんな英語を喋れます。
「動物語」みたいなことなんでしょうね、それを分かりやすくするために英語なんでしょう。
おそらくモーグリが喋ってるのは人間が聞いたらただの遠吠えとかなんでしょうね。

みんな仲良く暮らしてますが、やはり弱肉強食の世界。
肉食は草食を狙っています。
しかしここには大きなルールがあります。
それは「無駄な殺生禁止」です。

食べるために殺すのはアリ、でも無意味に殺すのはナシ、というルール。
みんなこのルールを守って生きてますが、ジャングルにただひとり、ひとりというか一匹。
トラのシア・カーンだけは意味なく動物を殺すのです。
シア・カーンはモーグリを見つけ執拗に殺そうとします。
危険を感じたモーグリの家族たちはモーグリをジャングルから逃がそうとします。

モーグリはオオカミの群れを離れ、人間の住む場所へ向かうのでした・・・。

結果的にモーグリは人間のもとに帰らず、またオオカミ達と一緒に暮らすことになりハッピーエンドです。
モーグリにとって、今更人間のもとへ帰るより、ジャングルでオオカミの家族達と暮らす方が幸せだということですね。

映像的には昨日の「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」と同じ作りになってるものの、この「ジャングル・ブック」は更に上をいっています。
昨日「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」も凄いと思いましたが、この「ジャングル・ブック」を観てしまうと、昨日のがよりチープに思えてきました。
それくらい凄い、この「ジャングル・ブック」の映像は凄い。
「アバター」以来の映像衝撃なんじゃないでしょうか。

まずCGで描かれた動物達のリアル感。
アニメアニメせず、こだわったリアルへの飽くなき探求心。
毛並みとかはもちろん、動きまで、本物そのまま。
30年以上前の人にこの映画見せたらアニメーションと思わないはず。
「訓練された動物だなぁ」って思うはずです。
リアルな動物からかけ離れたものも2匹出ます。
それは大蛇と大猿です。
この2体だけは特別でこの地球に存在しない大きさのものになってます。

このリアルなジャングルの世界が全てコンピュータによって描かれたってのも驚きですが、あくまでも主人公は人間、実写です。
主人公の少年は実写、実物の少年なんです。
CGと実写、この2つの融合が完璧なんです。
昨日の「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」も良かったんですけどね。
「ジャングル・ブック」と比べると・・・って感じがしてきました。
それくらい凄い、もはやこの映画は「全部CG」か「全部実写」かのどちらかだろうって気がしてきました。

別格に凄い映像にビックリなんですが、ストーリーも展開も面白いんです。
ディズニーって本当に凄い・・・。

自分的にはオオカミの子供たちが可愛すぎました。
もちろんCGで描かれてるんですけどね。
本当にこんな子達が演技してるように見えてしまいました。

オオカミの子を飼いたいなぁ、大きくなったらもてあますけど。

オススメ度 64%