
2015年のアメリカ映画「グースバンプス モンスターと秘密の書」です。
原題は「Goosebumps」でして、「グースバンプス」とはR・L・スタインが書いた小説のタイトルです。
出演はジャック・ブラック、ディラン・ミネット、オデイア・ラッシュ、エイミー・ライアンなどなど。
ザックという少年がニューヨークからとある田舎町に引っ越してくるところから物語は始まります。
ザックは隣に住むハンナのことが気になるようですが、ハンナの父親はハンナを学校に行かせず家に閉じ込めてます。
ザックはハンナを助けようと家に忍びこむんですが、ここでハンナの家の本棚にあった鍵つきの本の鍵を開けてしまうのです。
本が開くとそこから雪男が出現。
大暴れが始まります・・・。
という感じでして、最初の30分はザックの青春ストーリーみたいな流れです。
が、そこでいきなり雪男登場して、この映画がやっとこさ始まるって感じ。
このメリハリがガツンと効いてます。
ハンナの父親はR・L・スタインだということが判明。
あの有名な小説家が書いた本には秘密があり、書いたモンスターが実際に生まれてしまっていたのです。
それを鍵つきの本の中に閉じ込めていた、のをザックが開けちゃったわけです。
で、雪男はなんとか解決したものの、ここからが大問題。
家にある本という本が開けられてしまい、モンスターが全部町に解き放たれてしまうのでした・・・。
どうしようもないくらいハチャメチャです。
「マーズ・アタック」を彷彿とさせるハチャメチャ感、そこに「キャビン」みたいなモンスター大集合を加えたような映画です。
ちなみにジャック・ブラックが「ジャック・ニコルソン」みたいになってます。
もしくは少しだけ「レオナルド・ディカプリオ」にも見えます。
なのでこの2人を足して2で割るとジャック・ブラックって感じです。
透明人間、巨大カマキリ、オオカミ男などなど、次々と登場してきて、町はパニックを通り越して壊滅状態。
ちょーど「バイオハザード」の町みたいになってしまいます。
結局、また本を書けばいいってことになります。
「モンスターは全部本に戻りましたとさ」って書けばいいんです。
でもそれには特別なタイプライターがいる・・・。
そして衝撃の事実が。
実はヒロインのハンナもスタインの書いた登場人物の1人だったんです。
全部封じ込めたらハンナもいなくなってしまう。
最後はちょっと切ないラブストーリーみたいなことに。
でも、それも後々スタインが「なんだかんだでハンナだけ戻りました」みたいなこと書いたんでしょう。
ザックはハンナと再会出来ます。
これで全部オッケー・・・のはずが、ガラスケースの中に入れたタイプライターが勝手に何か文字を打ち始める・・・。
「透明人間の逆襲」
という最後まで楽しませてくれる映画でした。
ジャック・ブラック主演ってハズレ多いから今作も全く期待してなかったんですが予想の何倍か面白かったですよ。
話も設定も展開もハチャメチャすぎるんで細かいことツッコミ入れる必要もなかったです。
オススメ度 53%