
2014年のアメリカ映画「シチズンフォー スノーデンの暴露」です。
この映画はアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞しています。
というわけで、ドキュメンタリー映画です。
それもかなりヤバイヤツです。
2013年、アメリカで驚くべき告発があったのを覚えてますか?
エドワード・スノーデンという男がアメリカ政府の情報管理についての告発をしたんです。
世界中でそのことが話題になると同時に自分は「ほら、やっぱりこういうことしてるんだ」って妙に納得してしまいました。
この映画はそのスノーデンという男がどうやってあの大々的な情報リークを行ったかのドキュメンタリーです。
あの事件の裏で実はこういうドキュメンタリー映画が撮られていたってわけですね。
まず、スノーデンとは何者なのかって話ですが。
スノーデンは元NSA(国家安全保障局)の職員でして、更に元CIA(中央情報局)の職員でもあります。
いわゆるアメリカの情報を管理するプロフェッショナル中のプロフェッショナル。
本物中の本物がスノーデンなんです。
このスノーデンが日頃見てたNSAやCIAというのはとても野蛮で汚いものでした。
狙った相手を捕まえるためなら何でもする、表に出ないなら何やっても許される、という仕組みにスノーデンは疑問を抱き、全てを告発することになるんです。
スノーデンが告発したものには色んなものがありますが、一般の人が一番ビックリしたのはやはりメールなどの個人情報の閲覧でしょう。
アメリカ政府は犯罪者だけでなく、アメリカ国民すべての携帯電話のメールや通話記録を調べていて。
更にはグーグルで何を検索したのかや、ユーチューブで何を観たかなどの記録も収集していたのです。
全ては「911のようなテロを起こさないために」と言っていますが、あまりにその情報の集め方は悪質です。
何を買い、何を食べ、誰と話し、誰にメールを送ったか。
国民は全てを監視されていたということが明らかになったわけです。
激怒したのは国民、というより、アメリカ政府です。
「スノーデン捕まえろ!」ってことになって、スノーデンがいる香港政府に「スノーデン渡せこのやろう」って言ってくるのです。
スノーデンは捕まるのを覚悟でこの全てを告発しました。
もちろん証拠となるデータも揃えての告発です。
事態は当時のアメリカ大統領オバマにまでおよび、オバマがスノーデンについて言及したりしました。
スノーデンはロシアに移り住み、アメリカから彼女を呼び、一緒に暮らしている・・・。
というところで映画は終わります。
まさかあの事件の裏でこうやって映画が作られていたなんて驚きです。
でも、映画自体はアメリカ国民じゃない自分にとってはそう響くものではなく、内容もとても難しいと感じました。
スノーデンは現在もロシアにいるらしいですが、アメリカの大統領はオバマからトランプに代わっています。
トランプが大統領になったことでスノーデンもロシアに居づらくなるのではと言われてるそうです。
ちなみにアメリカが日本にたいして、政府や日本銀行などの盗聴を行ってたという事実もあります。
日本はそれにたいして「それは困ったもんですなぁ」くらいで済ませています。
アメリカってそういう国です。
日本ってそういう国です。
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