
2015年のアメリカ映画「ブラックハット」です。
監督はマイケル・マン。
主演はクリス・ヘムズワースです。
クリス・ヘムズワース演じるハサウェイは現在刑務所暮らし。
しかしある日、ハサウェイはFBIから協力を要請されます。
無事その仕事を終えたら残りの刑期はチャラになるのです。
さて、ではその仕事とはなんですが。
実はその少し前、香港で原子力発電所がハッキングにあい事故をおこしていました。
その事故によって株価とかがどうのこうので金を設けたヤツがいるらしい。
そういう連中のことを「ブラックハット」というらしいです。
こいつを捕まえないとってことなんですが、ブラックハットのハッキング能力はFBIの想像をこえてます。
というわけで、ハサウェイが協力を求めらたのです。
そうなんです、ハサウェイは凄腕のハッカーだったのです。
というわけで、現在刑務所にいるハッカーがテロ事件の犯人を追うという結構ありえない設定。
しかもそのハサウェイを演じたのがクリス・ヘムズワースなんで、ありえない。
あんなイケメンでゴリマッチョのハッカーなんかいるかい!って感じです。
ムッキムキで、イケメンで、実はハッカーって、ありえるかい!
そこが最初ひっかかりまくるんですが、映画って不思議ですね、観てたら慣れます。
さて、この映画、クリス・ヘムズワースの相棒を務めるのが中国人で、ヒロインも中国人です。
この映画ハリウッド映画なんですが、たぶん資金は中国から出てるんじゃないでしょうかね。
最近このパターンがとても多くて、やたらと中国人が活躍するというのが最近のハリウッドの主流です。
さて、ゴリマッチョハッカーのハサウェイなんですが、敵地に防弾チョッキつけて突入してみたりと、とてもハッカーとは思えないことばかりします。
昔ハッカーじゃなくて、対テロの組織にいたんじゃないかって感じです。
何でも出来すぎちゃうし、イケメンで、すぐヒロインの中国人抱いちゃうし、キャラ設定が極悪に盛り込みすぎます。
弱点は何なんだろう。
だんだんと物語は緊迫感を増していき、次第に主人公が「ハッカー」だってことを忘れてしまいそうになります。
最後はハッカーのはずの主人公がお腹にサラシ代わりの雑誌を巻き、腕に隠し武器を仕込み、相手のハッカーと決闘です。
相手もハッカーだってことを忘れてしまうほどの装備です。
銃で撃ち合い、バンバン仲間が死んでいき、最後はハサウェイがガツンと仲間のカタキをとり、映画は終了。
だからこれってハッカーの話なんだよね?
もうハッカーという設定は無かったことにして、普通に熱い男の激闘映画にしてたら面白かったし、マイケル・マンぽかった気がします。
最初は「ハッカーの映画」で走り出しといて、途中からマイケル・マンが「俺やっぱこういうの好っきゃねん」と言いながら銃撃戦を撮ったのかなって感じでした。
久々のマイケル・マン映画でしたが、ん~・・・、何の話だったのやら・・・。
オススメ度 38%