
2016年のセルビア映画「タイム・ループ」です。
原題は「Inkarnacija」でして、セルビア後で「化身」という意味だそうです。
セルビアの映画なので出てる人全く分かりません。
が、たぶん有名な人なんでしょうね。
さて、物語なんですが、邦題にあるとおり、というかそのまま「タイムループ」の映画です。
映画のジャンルをタイトルにするって手抜きもヒドイですね。
そのうち「サスペンス」とか「アクション」とか付けだすのかな。
主人公の男が街のベンチで目覚めるところから始まります。
男は記憶喪失でして「自分は何でこのベンチに座ってたんだ」「ここどこだ」「俺だれだ?」の状態です。
立ち上がり歩いてみますがさっぱり意味不明。
そして白いマスクをつけた集団がやってきて男は射殺。
ジ・エンド。
邦題のとおりこの男「タイムループ」しています。
「タイムループ」とは時間がひたすら繰り返すこと。
もとは「SF映画」だったんですが、これ系が独立していって今は「タイムループ」とか「タイムリープ」と呼ばれるジャンルとなっています。
「ループもの」でも通じるくらい有名なジャンルです。
日本ではそれがアニメなどで人気になってまして、「ひぐらしのなく頃に」や「涼宮ハルヒ」などがあります。
ハリウッド映画だと最近ではトム・クルーズの「オール・ユー・ニード・イズ・キル」がありましたね。
この「オール・ユー・ニード・イズ・キル」ももとは日本のライトノベルが原作でして、漫画版は「デスノート」の小畑健が描いてます。
戦場でひたすら死んで死んで死にまくるというお話ですね。
死んでもすぐ死ぬ前から再開されるので何度も死ぬことでどんどん先に進めるというやつですね。
この映画もその「オール・ユー・ニード・イズ・キル」そのものです。
記憶喪失の男が死んで、またベンチから再スタート。
んで殺されては、またベンチから再スタート。
でも段々慣れてきて色んな手がかりからこのループを終わらせようとするわけですね。
こういう系の話が大好物なんで楽しみに観ました。
が、非常に退屈でした。
「死ぬ」「生き返る」を何度か繰り返されるあたりまでは面白かったんですが、それ以降新しいことが何も無いんですよね。
90分程度の映画ですが最初の15分ほどでほぼ見所は終了です。
もっとこの「死んで生き返ってからの前回とは違うエンド」を模索しないと本当に同じ映像見せられてるだけです。
この「ループもの」、人気ですが、色々オチが出揃ってるジャンルでもあるので今この「ループもの」で勝負するにはこのネタは少し厳しでしょうね。
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」くらいハリウッドが莫大な予算かけて実写化したらそりゃもう最高なんですけどね。
というわけで、ジャンルは好きだけど中身は微妙でした。
ちなみに今回のループものの「ループ終わらせる方法」は、「生き返った場所であるベンチから立ち上がらない」が正解でした。
オススメ度 31%