
2015年のアメリカ映画「二ツ星の料理人」です。
出演はブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラーなどなど。
主人公のアダムは昔とても優秀な料理人でしたが、酒やクスリにおぼれ、しばらく姿を消していました。
そんなアダムがまたレストランに戻ってきて再起をはかるというのがこのストーリーなんですが。
アダム、全く反省してません。
口が悪いわ、キレやすいわ、暴れるわ。
気に入らないと永遠にグチグチ言い出すし、物は投げるし、料理は散らかす。
女性の胸倉つかんで怒鳴るわ、関係ない奴に八つ当たりするわ。
全く好きになれないアダムを永遠と見せられる映画です。
あまりに傲慢すぎるので自分は「こんな奴の作る料理なんか食べたくない」と思いながら観てました。
料理ってそういうことなのかな?なんて思います。
これはきっと車好きの人がF1とか観て燃えるのと、そう車好きじゃない人が「F1なんか乗りたくもない、エコカーが良い」って言うようなもんなんでしょう。
こういう傲慢な男の作った料理でも高級食材を使った繊細な味付けを食べたいという人もいるんでしょう。
自分はアダムの作る料理をビクビクしながら食べるくらいなら家でカップラーメン食べてた方が幸せです。
この映画の中では「ミシュラン」の人がナンバー1という扱いになっています。
他の客はどうでもいいんです、とにかくミシュランの評価を得たい、星3つ欲しいっていうだけです。
なのでミシュランぽい人が来たら厨房は大騒ぎで必死になって対応します。
結局その人の料理失敗してしまい、アダムは荒れに荒れて大暴れするんですが。
実はその人ミシュランの人じゃなくて普通のセールスマンだったことが分かり、アダムもお店の人も大喜び。
いやいやいや、普通の客になら失敗作出しても良いってことかい・・・。
最後は少し改心したのかなって感じもしますが、とにかくアダムという男が嫌いで映画が面白く感じませんでした。
日本人と外国人ではアダムに対する考え方が違うかもですね。
アダムは怒ると食べ物を投げつけたりします。
というか、投げつけまくります。
日本では食べ物を粗末にしてはいけないと小さい頃から教えられてますから、そのシーンだけでもドン引きです。
ちょっと味付け失敗しただけでその料理を床に投げつけ壁に投げつけゴミ箱に投げつける。
料理人以前に人間としてダメな気がするアダム。
そんなシーンが何回もあるのです。
料理が上手になるとかそういう以前に、まず食べ物を大事にしようよ。
料理人ってそこからじゃないかな。
最後アダムが幸せな感じになって終わるのが納得出来ませんでした。
食べ物の罰が当たって死んで終わるくらいでちょうどいい映画だと思います。
オススメ度 25%