2016年のアメリカ映画「X-MEN:アポカリプス」です。
監督はブライアン・シンガー。
出演はジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス、ニコラス・ホルトなどなど。

マーベルの大人気漫画の実写化なんですが、実写映画としては今作で6本目。
関連作品も加えると9本目となるそうです。

さて、マーベルコミックの映画化といえばスーパーヒーローが一同に集う「アベンジャーズ」シリーズですね。
ですが、この「X-MEN」は「アベンジャーズ」に加わりません。
それはなーんでか、というと、「大人の事情」によるものです。
そこらへんは毎度「アベンジャーズ」や「X-MEN」の記事で書いてるのでそちらを参照してもらうといいんですが。
簡単に説明すると「アベンジャーズ」は「マーベルスタジオ」が製作して「ディズニー」配給で公開してる映画シリーズです。
この「X-MEN」シリーズは「20世紀フォックス」の配給となります。
そうです、「実写映画化権」を獲得した会社が別々なんです。
ちなみに「スパイダーマン」は「ソニー」傘下の「コロンビア」が権利持ってるんですが「マーベル」と組むことが決定したために、やっとこさ「アベンジャーズ入り」が決定しました。
んじゃこのまま「X-MEN」も一緒にやればいいじゃないかって思うんですが、そこらへんが「大人の事情」。
こちらはスパイダーマンみたいに気軽にアベンジャーズに参加出来ません。
何故ならこの「X-MEN」シリーズはファンが多く、金が儲かる。
両社が納得できる話し合いは無理、ということで、おそらく今後も絶対に「アベンジャーズ」と「X-MEN」は映画で共闘しません。

さて、というわけで、このX-MENシリーズはアベンジャーズ系とは無関係というのをふまえてもらい、話を続けます。

簡単にこの「X-MEN」シリーズを説明すると・・・。

「分かりづらいワンピース」

って感じです。
ワンピースは尾田先生が描いてるあの海賊漫画「ワンピース」のことですよ。
色んな「悪魔の実の能力者」が登場して一緒に戦ったりするあれです。
この「X-MEN」も同じように「悪魔の実の能力者」みたいながウジャウジャ出てくるんです。
「ん?その能力かぶってない?」ってのもいっぱい出てきます。
「ドラえもん」のグッズみたいに「それって、あれと同じじゃない?」ってのがいっぱい出てきます。
ちなみにこのX-MENでは能力者のことを「ミュータント」と呼びます。

さて、ワンピースっぽいんですが、「分かりづらい」と書いたとおり、非常にややこしいんです。
キャラクターの生い立ちがどうこうとか、能力がどうこうとか、そこに政治的な話が絡んできて、ややこしい。
ファン以外はおいてけぼりにしていくのがこのX-MENシリーズなんです。

世界がこのミュータント達の戦いに巻き込まれていくというストーリーなんですが、色々あって今「過去編」やってます。
しかも胡散臭いことに「みんなが知ってる過去とは違うパラレルワールドの過去」をやってます。
そして今作が終わるとやっと第1作の「X-MEN」に繋がるよってことです。
しかし、色々と話が変わっちゃってて、過去編やってるんだけど、話が分岐しちゃってるんです。
スタート地点目指してたのに、違うスタート地点に辿りついちゃってます。

そういうややこしさも含めてX-MENシリーズ。
「ついていけないよ」って人を置いていくのがこのシリーズなんです。

自分は最初からついていけてません。
「スターウォーズ」は好きだけど「スタートレック」は苦手。
「アベンジャーズ」は好きだけど「X-MEN」は苦手。

今作は序盤から人気のキャラクターの過去が色々明かされていってファンは嬉しいんでしょうけど、ファンじゃない自分は眠たいだけ。
連載の終わった漫画の過去編を読み切りサイズで見せられてるみたいな感じです。
完全に「ゴリゴリのファン向け」ですね。

というわけで、好きな人は好き。

自分はコレ苦手。

余談ですが、自分が大好きな「デッドプール」は「20世紀フォックス」でして、「デッドプール」の中でX-MENのことがちょいちょい出てきてました。
この「X-MEN」の世界にデッドプールが転校生として入ってやっていけるのでしょうか。
浮いちゃうなぁ・・・イジメられるよなぁ・・・デッドプール・・・。

オススメ度 40%