
2015年のアメリカ映画「クーパー家の晩餐会」です。
原題は「Love the Coopers」、意味は「クーパー家より愛を込めて」です。
出演はアラン・アーキン、ジョン・グッドマン、エド・ヘルムズ、ダイアン・キートン、アンソニー・マッキー、アマンダ・セイフライド、マリサ・トメイ、オリヴィア・ワイルドといった豪華なメンツです。
簡単に言ってしまえば「ラブ・アクチュアリー」です。
色んな人達のクリスマスを描いた群像劇です。
最後は愛で溢れかえって終わるという「ラブ・アクチュアリー」そのものです。
結局1番大きく取り扱われてたのはオリヴィア・ワイルド演じるエレノアの話かなと思いました。
エレノアは妻のいる男と不倫中ですが、結婚願望があるわけじゃありません。
エレノアはクリスマスを家族で祝うために実家に向かってるんですが、家に行く前にバーで1人の軍人と出会います。
意気投合した2人、エレノアは彼に「今晩だけあたしの彼氏のフリをして」とお願いするのです。
んで、エレノアは家族にボーイフレンドとして彼を紹介してとりあえず両親を安心させようとするのでした。。。
という、よくあるやつです。
ラブコメでよくある、よくある、よくあるやつですね。
最初は「偽カップル」として両親の前で振るまってますが、段々と「あれ?あたしこの人のこと好きかも」とかなっちゃうアレです。
これだけの映画ならガッカリするんですが、あくまでもたくさんあるストーリーの1つなのでそこまでベタベタ感は気になりません。
他にもアラン・アーキン演じるバッキーがよく行くカフェの店員ルビーとの話もあります。
ルビーはアマンダ・セイフライドが演じてます。
このアマンダ演じるルビーがいまいちこの「クーパー家」の物語に絡んでこないのが寂しく感じました。
最後ゲストとしてルビーもクーパー家のクリスマスパーティに参加するんですが、そこからはほぼ存在感ありません。
ゲストをもてなせ、アメリカ人よ。
あと、万引きをした主婦エマをマリサ・トメイが演じてます。
エマを逮捕した警官としてアンソニー・マッキーが出てくるんですが、これまたイマイチ出番もなく終わります。
アンソニーに関してはラストのクリスマスパーティにすら登場しません。
こんな感じで他にもたくさん登場人物が出てくるんですが、有名な人ばかり登場するので「この人誰だっけ?」にならないのがありがたいです。
こういう群像劇を見たことない人達ばかりでやられたらチンプンカンですからね。
顔の知れた役者ばかりを揃えるというのは群像劇を2倍3倍面白くする要素ですね。
1番笑っちゃうのは、反抗期の少年とその少年が憧れる女の子とのキスシーンです。
モジモジしてる少年に女の子の方からキスするんですけど、舌でベロベロと口の中舐めてて笑えます。
たまーにアメリカ映画でやる「なんだこのキス」っていう笑いなんですけど、自分はこれ大好きです。
大人がやったらちょっと卑猥になるんでしょうけど、子供がやると可愛く見えますね。
でも、この年齢くらいの少年が女の子にあんなキスされたら映画終わってもその子のこと忘れられなくなるんじゃないでしょうか。
「ぽーっ」としたまま撮影終了しちゃって、そのままそれが初恋だったってことになるのかな。
いや、最近の子はそんなことないのか、あの男の子ももう5~6人と付き合ったことあるかも。
それを考えるとあのヘタクソなキスというのは、物凄いレベルの高い演技なのでは。
というわけで、「ラブ・アクチュアリー」が好きなら絶対気に入る映画だと思います。
でも、それなら「ラブ・アクチュアリー」観た方がいいような気もしますが。
オススメ度 49%