
2016年の日本映画「の・ようなもの のようなもの」です。
出演は松山ケンイチ、北川景子、伊藤克信、尾藤イサオ、でんでんなどなど。
この映画は昨日書いた「の・ようなもの」の続編になります。
「の・ようなもの」は1981年の映画でして、監督は5年前に亡くなった森田芳光です。
あれから35年たって続編が作られたというわけです。
監督は亡くなられましたが、スタッフなどは35年前のスタッフが集まったそうです。
35年前の作品に出た人達もたくさん出てきます。
前作がこれといってスピーディに物語が進んでいく話じゃなかったんで続編といっても話は別物です。
今作の主人公は松山ケンイチ演じる出船亭志ん田です。
読みは「しんでん」と読みます。
しんでんは内弟子です、つまりは師匠の家に住みこんで勉強してるわけです。
まだまだ新人なのでお客さんの前で落語をやるってこともありません。
んで、このしんでんの師匠ってのが志ん米でして、前作で尾藤イサオが演じた男です。
今作ももちろん同じく尾藤イサオが演じてて、35年前はまだ若手だった志ん米も今や師匠になってるわけです。
その志ん米の師匠が亡くなってだいぶたつんでみんなで集まって落語の会を開こうってことに。
前作にも登場した志ん水も前作と同じくでんでんが演じてまして、これまたそこそこ出世したみたいです。
なつかしい顔ぶれですがたりない顔が・・・、それが前作の主人公だった「しんとと」です。
どうやらしんととは師匠が亡くなった13年前に何故かいきなり姿を消してそれっきりだそうです。
しんでんは志ん米に言われて「しんとと」探しをすることに・・・。
というのが今回の話でして、ヒロインとして志ん米の娘である夕美が出てきます。
北川景子が演じてるんですが、異彩をはなつほど美人です。
前作では秋吉久美子がその役目でして、やたらと映画の中で美しい役どころでした。
志ん米のとこに内弟子として住んでるしんでんは、もちろん夕美のことが好きでして、そういう恋愛物語があるのかなって感じですが、まぁ中々うまくはいかないみたいです。
同じ家に住む師匠の娘との恋ってなるときっともう1本映画を作らないといけないでしょうね。
とりあえずはしばらくしんでんは片想いでしょう。
さてさて、前作のオマージュがたくさんに込められてる今作。
一番最初のシーンでベンチに座ってイチャつくカップルの横にドカッと座る主人公ってのも前作のオープニングのオマージュです。
でも、イチャつくカップルの手にはスマホってのが時代ですね。
前作の時はスマホどころか携帯電話もありませんでしたからね。
んで、前作同様色んな人が出てきます。
鈴木亮平、ピエール瀧、佐々木蔵之介、塚地武雅、鈴木京香、仲村トオル、などなど。
1シーンにしか出てこない豪華なゲストが盛りだくさん。
なのに前作ちょこっとだけ出てたエド・はるみは今回出てきません。
10年前にこの映画が作られてたらエド・はるみも前作の女子高生から35年後のおばちゃんってことで出たかもですね。
結局2作品続けて観ましたが「の・ようなもの」とは何だったのかよく分かりませんでした。
更にそれの「ようなもの」が今作なんでね。
まぁタイトルに深い意味はないのかな。
オススメ度「45%」