明けましておめでとうございます!!
2017年もよろしくおねがいします!!

さて、今年1発目は2016年のアメリカ映画「ファング一家の奇想天外な秘密」です。
原題は「The Family Fang」です。
主演はニコール・キッドマンです。

どうでもいいけど、カタカナの後に棒線があると伸ばす読みなのかなと思ってしまいますね。
「ふぁんぐ~け」かと思いましたが、「ふぁんぐいっか」だそうです。

さて、ニコール・キッドマンが演じるのはアニー・ファングという女優の役。
アニーはB級映画などに出演する微妙な女優だそうですが、まぁアメリカなので微妙とはいっても結構儲かってるみたいです。
このアニーなんですが、バクスターという弟がいまして、そのバクスターが頭怪我して入院してるって連絡があります。
問題はこの後、アニーとバクスターの両親であるケイレブとケミーユも病院に向かってるってことが問題なんです。
「ヤバイよ、両親来ちゃうよ」ってことになる2人。

じゃぁ、何で2人はそんなに両親に会うのを嫌がっているのか、それにはわけがありまして・・・。

ケイレブとケミーユは「自称アーティスト」なんです。
街なかでいきなりドッキリしかけてビックリする人達の顔を撮影することを「作品」としています。
ただの悪フザケなんですが、そのドッキリが迷惑極まりないものばかりなんです。
「はい、ドッキリでしたー」って言われても笑えないような状態のネタばかり。
「ふざけんなよ」って顔になる周りの人達、それが「アート」だと2人は思ってるんです。

で、この2人の作品作りにアニーとバクスターは子供の頃からつき合わされてたんです。
子供の頃は親と遊んでる感覚だった2人も次第に「あれ?うちの親あたまおかしくない?」ってことに気付いて作品作りを拒否するように。
んで家を出て連絡を取らなくなっていたのです。

そんな両親に再会してしまうアニーとバクスター。
何も言わず車に乗せられ早速ドッキリ撮影に付き合わされる2人。
しかし、2人のドッキリなんてもはや時代遅れ、もともと最低なネタばっかりだったんですが、最近ではウケないどころかドッキリとして成立すらしなくなってます。

意気消沈の両親。
んで、ある日、両親は出かけていくんですが、出かけた先で最近ニュースになってる殺人犯に襲われたらしく行方不明になってしまいます。
車内に残された血も父親のものであることが判明し事件になるんですが、アニーとバクスターは「これもドッキリだ」と思います。
きっとこれで驚いてる自分達をどこかで撮影しているんだろうと。
そういうわけで、アニーとバクスターは両親を探してネタを終わらせようと考えるのでした・・・。

なんかフワ~っとしてる映画なんですが全く笑えない両親の行動にだんだんとおかしな空気が漂ってくる映画です。
途中から完全にサスペンスなノリになってくるあたりがとても面白いです。

さて、んじゃ両親はどうなったのかというオチですが、2人の予想どおり両親は生きてます。
わざわざ自分の手を切って血を車内にまき散らすという手のこんだことをやった偽装の失踪だったわけです。

「まぁそんなことだろうと思ってたけどね」って感じのアニーとバクスターなんですが、そんなことぶっとぶようなオチが最後に待ってます。
ここらへんのあまりの非常識さに自分は途中で展開についていけなくなってしまいました。
どういうことだったのかは分かるんですが、そんなことやる意味もそんなことになる経緯もさっぱり理解出来ませんでした。

「これいったい何の話だったの?」ってぐらいラストのネタバラシに呆れました。
これはハッピーエンドなのかバッドエンドなのか。
ファング一家はこれで「めでたしめでたし」なのだろうか。

ただ1つ言えることは。

「こんな両親、即絶縁だ」

オススメ度「54%」