2014年のイギリス映画「モンスターズ/新種襲来」です。
原題は「Monsters: Dark Continent」、「Dark Continent」の意味は「暗黒大陸」です。

この映画は昨日感想を書いた2010年の「モンスターズ/地球外生命体」の続編になります。

前作については昨日のを読んでもらうと分かるんですが、非常に好評を得たSF映画でした。
だからこそ続編もこうやって作られてるわけですが・・・、がですよ。
この続編はまず前作で監督・脚本をやったギャレス・エドワーズが外れてます。
出演者は変わってもこの人がやらないと続編とは呼べないって感じですが。

またしても、「が」ですよ。
そもそもが、この続編は前作と繋がっていません。
別に何の関係もありません。
いちお「あれから16年後」とかってことらしいですが、関係ありません。
前作のタコみたいなエイリアンも違う形になってますし、というか、それが「新種」ってことかな。

んで、場所が中東のどっかの国になってます。
そこに派遣されたアメリカ軍の兵士がモンスターと遭遇するっていう展開。
なのですが・・・、これは前作同様なんですが、「モンスターはほぼ出てきません」。
まぁね、まぁそれくらいは前回ので慣れてるから大丈夫なんですが。
この映画は、敵がモンスター、というより、敵は中東のテロリストなんです。
9割は中東の戦争を描いた戦争映画です。
忘れた頃に、たまーにモンスターがそこらへんを歩いてるみたいな描写が入るだけです。
今更ながら「実は本当のモンスターは人間なんだ」みたいな説法なら全くもって空気読めてないと思います。

ほぼ最初から最後まで戦争映画なので、全く面白くありませんでした。
前作みたいに観終わったらジワジワ来るというものもなく。

タランティーノの「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の続編にもかなりガッカリさせられましたが、それと似た感じですね。
真似ようとしてるけど真似できずに名前だけ続編感出ちゃってるってやつです。

というわけで、この続編は無かったことにして、前作だけ観るのが正解です。

オススメ度「23%」