2016年のアメリカ映画「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」です。
原題は「Batman v Superman: Dawn of Justice」です。
「vs」じゃなくて「v」ってところがカッコイイですね。

「バットマン」と言われたら映画館に行ってしまうファンなので観に行ってきましたよ。
まだ公開中の映画なんでザックリ解説します、と同時に今後の展望を・・・。

この映画の監督は「マン・オブ・スティール」のザック・スナイダー、製作総指揮に「ダークナイト」シリーズのクリストファー・ノーランです。
バットマン役はクリスチャン・ベールからベン・アフレックになってます。
スーパーマン役は「マン・オブ・スティール」と同じくヘンリー・カヴィルです。

さて、まず説明しておくと、この映画は「バットマン」と「スーパーマン」が共演するお祭り映画です。
「アベンジャーズ」みたいなもんですね。
でも「アベンジャーズ」はマーヴェルコミック、「バットマン」と「スーパーマン」はDCコミックと別なんです。
なのでバットマンやスーパーマンが「アベンジャーズ」に出ることはありません。
「アベンジャーズ」がバブリーな大ヒットを記録したのでDCコミックも負けてられるかってことで2大巨頭である「バットマン」と「スーパーマン」を共演、どころか「戦わせる」という体当たりに出たわけです。

しかし、両方のヒーローを知ってる人ならすぐ分かります。
「戦ったらスーパーマンが圧勝じゃないか」ってことが。
スーパーマンはクリプトン星からやってきた宇宙人でして、ドラゴンボールの「悟空」にあたります。
バットマンは地球人、特殊能力もなく生身でして、ドラゴンボールだと「ヤムチャ」です。
「ヤムチャvs悟空」・・・無理・・・。

なんせ2つの漫画の世界観が違いすぎますからね。
「バットマン」はゴッサムシティという街を守るヒーローでして、お金かけて作ったスーツなどを着て悪と戦うわけです。
「スーパーマン」は地球規模、いや宇宙規模の話でして、無敵、失敗しても「時間を戻す能力」もってます。
無理すぎる、圧倒的な世界観の違い。
これをどう埋めていくかがポイントなんですが、この映画はほんとよく練られてたと思います。

物語でいうと「ダークナイト」の続編ではありません。
「バットマン」の名前が先に出てますが、ストーリー的には「マン・オブ・スティール」の続編です。
つまりは「スーパーマンの世界観」なわけです。
「スーパーマンの世界」の中に実は「ゴッサムシティ」もあって、そこにバットマンもいたよ・・という設定です。
苦しいですよ、かなり、この時点でかなり苦しいんです。
が、これも全て壮大な物語につなぐため、詳しくは後ほど説明を。

物語は「マン・オブ・スティール」の後からです。
色々ややこしいので簡単に説明しますが。
「マン・オブ・スティール」で超絶なバトルをしたスーパーマン。
ビルとか色々壊れて、地球の平和を守るためとはいえ、街は無茶苦茶になって被害者も続出しています。
もちろんスーパーマンが救わなかったらもっと死んでますが、もっと言うとスーパーマンが地球に来なかったら何も起きなかったんですよね。

バットマンは次元の違う戦いを眺める傍観者になっています。
そりゃそうです、あんなバケモノ同士の戦いに加われません。
バットマンは人間とは違う力をもっているスーパーマンを脅威に感じてるわけです。

そこに1人の悪役が登場します。
ジェシー・アイゼンバーグ演じるレックスという男です。
レックスは裏で色々こすいことやってバットマンとスーパーマンが対立するように仕組んでいくのです。
というわけで、バットマンはスーパーマンと戦う図式に・・・。

というわけです。
どっちかが悪に染まったから戦うわけじゃなくて、2人ともレックスに踊らされてしまったってわけですね。
なるほどって感じですが、ここで凄いのは2人が本当に戦うってことです。
先ほど説明しましたが、普通に戦ったらスーパーマンの圧勝なんです。
デコピンでバットマンは死んじゃいますから。
でも、ビックリ仰天。
勝つのはバットマンなんですね・・・。
そこはどうやるのかは是非現在公開中なので映画館へどうぞ。

しかし、やっぱり2人は正義のヒーロー、戦うべき敵は他にいるわけです。
レックスの悪さを突き止めた2人なんですが、レックスは「マン・オブ・スティール」で倒したゾッド将軍を甦らせてパワーアップ。
爆発的なモンスターになったゾッド将軍と戦うことに・・・。

ここで問題が・・・。
いよいよ、バットマンがスーパーマンの世界観についていけなくなります。
自分は完全なるバットマンファンなので、ここから先は目がテンになるだけでした。
ラストはただただ逃げるだけのバットマン・・・。

しかし、ここでまさかの応援が。
ヒーローは「バットマン」と「スーパーマン」だけじゃなかったんです、やってきます、新しいヒーローが、いやヒロインが。
それはワンダーウーマンです。
バットマンやスーパーマンに比べたらマイナーすぎるんですが、かっこいい登場でした。

無事3人の協力によって悪を倒し、レックスを刑務所送りに。
これで地球の平和は保たれた・・・。

という感じで映画は終わります。

が、この映画は実は「DCエクステンデッドユニバース」というシリーズものの1つなんです。
「マン・オブ・スティール」がその第1弾ということで、これは第2弾なんです。
こっから2020年までガンガン続きますよ。
次は今年の夏公開の「スーサイド・スクワッド」です。
マーヴェルに比べたらマイナーヒーローが多いので「誰これ?」って映画が続きますよ。
でも全ては「アベンジャー・・・」じゃなかった、「ジャスティス・リーグ」に集結するわけです!!!

バットマン、スーパーマン、そしてワンダーウーマンと登場した今作ですが実はちょこっとだけ他のヒーローも出てます。
分かる人だけ気付く程度なんですが、アクアマンとフラッシュが登場しています。
これもいずれ活躍の場がありますので今回は「顔見せ」って感じです。

えっと出演者が実は色んな人出てるんですが、長すぎるので書くのやめときます。
エイミー・アダムスとかケビン・コスナーとかです。
色んなの出てくるんで、映画観終わったあと頭こんがらがりそうです。

さて、いよいよ始まったジャスティス・リーグへの道。
最後は「アベンジャーズvsジャスティス・リーグ」やれたら最高ですね、無理ですけど。

大迫力のアクションシーン、最高の音、とても楽しめた1本でした。
が、バットマンがこれから先どんどん取り残されていきそうなので早くジャスティス・リーグから脱退して「バットマン」単体の新作を観たいです。

バットマンの代わりにドクター・マンハッタンを呼べばそれで全て解決。

オススメ度76%