
2013年のアメリカ映画「はじまりのうた」です。
キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ、ヘイリー・スタインフェルドなどが出演しています。
去年のアカデミー賞において歌曲賞にノミネートされてます。
まずはグレタが酒場で歌を歌うところから映画は始まります。
無茶ぶりで無理やりステージに上げられたグレタはギターを弾きながら歌を歌います。
でも客にはいまいちウケなかったようでクスクス笑われてしまいます。
が、ヒゲもじゃのダンというおっさんだけが拍手を・・・。
というところから始まり、ここから20分ほどダンの話になります。
ダンはレコード会社のレーベルを立ち上げた男なんですが、最近は良い新人を発掘できていません。
学校帰りに迎えに行った娘バイオレットの前で「クビ宣告」を受けてしまいます。
そして酒場に行き、飲んだくれてると・・・グレタの歌声が聞こえてきます。
というわけで、ここで冒頭のシーンに繋がります。
何で誰にもウケなかった曲をダンが気に入ったのかと言うと・・。
ダンはプロデューサーとして曲を見ていて、グレタの歌声とギターにプラスして、頭の中でドラムやピアノが鳴っているのを想像し、完成したこの曲をイメージしていたのでした・・・。
さてさて、物語はグレタに移ります。
今度はグレタが何故この酒場にやってきたのか・・・という話に。
実はグレタは彼氏と共作した曲が映画に使われてアメリカのレコード会社からデビューすることになってたのでした。
でもグレタは彼氏のサポートをすることにして、彼氏の一歩後ろにさがります。
しかししかし、彼氏は売れて浮かれて浮気して、その浮気相手に送る曲をグレタに聴かせるのです。
怒ったグレタは家を出て・・・、友人のライブを見に行って・・・無茶ブリでステージへ・・・。
というわけだったんですね。
序盤のシーンに辿り着くまでを2人別々に見せていくというのが面白かったです。
これだけで映画の半分を費やしてますからね。
ここからはグレタとダンがアルバムを作っていくことになります。
これがまた面白いんです。
色々と金かかるから、NYの街中で録ってしまおうってことになるんです。
ゲリラ的に街の中で演奏します。
もちろん街の雑踏や電車の音、車の音、などなどが入ってしまいますが、それも良さとして作っていくんです。
そこらにいる子供に5ドルあげてコーラスやらせたり、街には色んなアイデアが溢れてるんですね。
で、アルバムが完成していくんですが、映画観てるとこのアルバム欲しくなっちゃうんです。
アルバム1枚聴きたくなるんです。
んで、ラスト。
アルバムが完成しレコード会社とも契約出来そうになるんですが、最後の最後で契約しないことにするグレタ。
グレタが考えたのは「アルバム1枚1ドルでネット配信」という暴挙。
ぱぱーっとバラまいちゃうんです、んで終わりです。
映画観てる人は苦労して作り上げてく過程を見てますから「えー、1ドル!!!」ってビックリです。
正直、1ドルなら俺も買う!
というわけで、非常に当たりな映画でした。
ストーリーも面白いし、何より映画の中で流れる音楽がカッコイイ。
オシャレで楽しくて、笑えて。
さて、この映画、有名なミュージシャンも出演しています。
まずは、ヤシーン・ベイ a.k.a. モス・デフ。
最近名前を「ヤシーン・ベイ」に変えちゃってますが、HIPHOP界の有名人です。
続いてシーロー・グリーン。
「ファッキュー♪」って歌う曲が大ヒットして、テレビ用に歌詞かえた人ですね。
んで、Maroon5のアダム・レヴィーン。
甘い歌声が魅力のロックバンドのボーカルなんですが、この映画では結構重要な役として出演しています。
いやー、それにしてもグレタのアルバム聴きたい。
ということで調べてみたら、映画のサントラがそれっぽい感じです。
とても好評みたいなんですが・・・、映画の中で作ってたグレタのフルアルバムではないみたい。
グレタ、1ドル出すから売ってくれ。
オススメ度「62%」