2007年のアメリカ映画「NEXT -ネクスト-」です。
ニコラス・ケイジ、ジュリアン・ムーア、ジェシカ・ビールなどが出演しています。

主人公はクリスというマジシャンです。
しかしこのクリス、なんと、なんと、「2分先の未来が見える」という特殊能力を持っているのでした。。。

生まれた時からこの能力を持ってたそうでして、自分に関係する2分先が常に見えるという能力です。
でも派手なことはせず、能力をあまり目立ったことに使わないようにして生きています。
カジノに行っても大勝ちはしない、コツコツと勝っていく感じです。

が、さすがに40歳をすぎてるためにFBIがいい加減クリスの能力に感づいてます。
FBIの捜査官カリーはクリスに協力してほしいことがあります。
それは・・・。

「この前、無くなった核弾頭を探してほしい」

ということなんです。
「2分先の未来が見える」っていう設定は面白いんですが、「盗まれた核弾頭を探す」ってストーリーは超ダサいです!

20年前のアクション映画かよって感じですが、製作に加わったニコラス・ケイジがまさしく黄金期に「無くなった核弾頭を探す」的なアクションの時代を生き抜いてきたので仕方ないのでしょう。
当時色んな映画のヒーローがロシア人のテロリストが盗んだ核弾頭を探したものです。

ちょっとそのストーリーがダサすぎてゲンナリなんですが、やっぱり「2分先の未来が見える」ってところはワクワクです。
「自分だったらどうしよう」とか色々妄想が広がりますね。

さて、クリスなんですが、リズっていう女性と良い感じになります。
クリスはリズのことを前から知っていて、やっと知り合いになったのですが、早速FBIの強引なスカウトに悩まされます。
スカウトというか拉致したがるんです、クリスを。
そりゃそうですね、拉致監禁してクリスが死ぬまで未来予知させたらどれだけ犯罪を未然に防げるでだろうって感じですから。

更にはそこに例の核弾頭を盗んだロシア人達が加わってきててんやわんや・・・という感じです。

2分先の未来が見えるっていうところをもっと使ってほしかった。
もっともっと色んな展開あるはずなんですが、微妙でした。

しかし、能力を使うクリスはさすがでして、未来が見えてるだけなのにガンガン危険を回避します。
タイムスリップして1度「経験」したことなら分かるんですが、ただ「見えてる」だけですからね。

ファミコンのゲームを攻略本見ながらプレイしてるようなもんだけど、攻略本見ながらでも結構失敗しますからね。
見ただけでは意外と分からないことが多くて、やっぱり「経験」って大事だなぁと思いますよ。
そういう意味では「2分先の未来が見える」って能力を本当に手に入れても世界平和みたいな大きなことは出来ないでしょうね。
競馬やって金儲けしようにも2分先じゃ無理ですし。
ナンバーズでちょこちょこ稼ぐしかないですね。

「2分先の未来が見える」という設定、もっとうまくいかせる人に続編作ってほしい。

オススメ度「49%」