
2014年のアメリカ映画「荒野はつらいよ~アリゾナより愛をこめて~」です。
原題は「A Million Ways to Die in the West」で「西で死ぬための100万の方法」みたいな意味になります。
監督・製作・脚本・主演は「テッド」のセス・マクファーレンです。
「テッド」でのセス・マクファーレンは声やモーションキャプチャだけだったのでガッツリと本人がそのまま映画に出てるのは初めて観ました。
他にもシャーリーズ・セロン、アマンダ・セイフライド、リーアム・ニーソンが出演しています。
セス・マクファーレンの映画ということで言うまでもなく「やりすぎコメディ映画」です。
下ネタとお下劣ネタてんこもり、なので、ご飯食べる前に観るのはやめましょう。
舞台はアメリカの西部、時代は開拓時代。
要するに「西部劇」ってわけです。
主人公アルバートは羊飼いをしていて、ルイーズという彼女がいます。
が、ある日、アルバートはルイーズにふられてしまいます。
ルイーズが次に付き合ったのはフォイという口ひげの男。
口ひげをキレイにするためのグッズを売ってる金持ちです。
一方、アルバートの町にやってきた美女アナ。
アルバートと出会い仲良くなるのですが、アナは実はクリンチ・レザーウッドという札付きの悪の妻なのです。
このクリンチ・レザーウッドという名前はクリント・イーストウッドをもじったんでしょうかね。
アルバートはフォイに喧嘩を売りルイーズを取り戻そうとするのですが、銃の腕はからっきし。
アナはアルバートに銃の撃ち方を教えるのです。
あとは西部劇によくある「決闘」までを描いていて、最後にラスボスのクリンチが登場するっていうベタな展開です。
見所はもちろんそのストーリーに肉付けされた「ネタ」の数々。
「悪フザケ」ばかりの「やりすぎネタ」が満載です。
オープニングで何となく「バック・トゥ・ザ・フューチャーⅢ」みたいだなって思いました。
何となくオープニングの雰囲気がそう感じさせたのです。
で、映画を観てたらビックリ、ビカビカ光ってた小屋にアルバートが近づき中に入るとデロリアンを隠そうとしているドクがいるのです。
「バック・トゥ・ザ・フューチャーⅢ」で西部劇の時代にやってきたドクと会っちゃうんです。
しかもこのドクを演じたのは本物、クリストファー・ロイドなんです。
ビックリ!なんですが、一瞬のネタだけで終わります。
この引っ張らないところの贅沢さが後味良いです。
他にもユアン・マクレガーがちょこっと出てきたりします。
最後の最後にはあのジェイミー・フォックスも登場します。
これはタランティーノの「ジャンゴ」の主人公ジャンゴのパロディです。
パロディというか本人がノリノリでやってるんですけど。
こういう悪フザケが悪フザケの域をこえてるあたりがセス・マクファーレンの面白さですね。
でもセス・マクファーレンがこの映画を作った本当の理由は、シャーリーズ・セロンとキスしたかっただけなのかもしれない。
オススメ度「50%」