
2013年の日本映画「人類資金」です。
出演は佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、観月ありさなどなどです。
第2次世界大戦後の日本で「M資金」と呼ばれる莫大な金が行方不明になったとか。
現代で、その「M資金」の名を出して詐欺をしている真舟。
ある日、真舟はその「M資金」に関係してる本物の組織に連れていかれて、ちょっと力貸してちょーだいと頼まれるのでした・・・。
という感じで「M資金」とはいったい何なのかというのが序盤の煽りです。
が、あまりそれ自体はどうでもよかったらしく、サラッと真相は明かされます。
肩透かしくらいまくったストーリーは迷走を始め、経済がどうとか世界の平和がどうとかゴニョゴニョし始めます。
そのまま最後まで何をしたかったのか分からないまま映画は終わります。
つっこむところは満載なので、つっこみ志望の若手芸人さんは必見かもです。
自分は今から漫才するつもりはないので、つっこみどころオールスルーします。
とにかく出演者が豪華なのでワクワクして観はじめたんですが、肝心のストーリーがまったく飛び立ちません。
やっと少し浮いたところから最後まで低空飛行。
最後はそのまま墜落することもなくスーンと平原に着陸・・・といった感じです。
何かあるだろ、何かあるだろ、って素人ながらも映画にアドバイスを送りたい気持ちで観ました。
原作は小説だそうですが、原作は面白いのかもしれませんね。
はっきり言えることは、「映画としては大失敗」ってことです。
「徳川埋蔵金」みたいに、あの莫大な徳川の遺産が今どうなっているのかみたいなことに集中してほしかったですね。
歴史上の人物がそこに色々絡んできて、現代であっと驚く展開を・・・ってやつを。
実際そんな感じを期待させるような始まり方をするだけに、肩透かしハンパない映画でした。
結局、闇の組織と戦うおじさん達の青春映画です。
オススメ度「24%」