
2014年のアメリカ映画「エクソダス:神と王」です。
日本では2015年に公開されています。
原題は「Exodus: Gods and Kings」です。
監督はリドリー・スコット。
主演はクリスチャン・ベールです。
リドリー・スコットということでシガニー・ウィーバーがちょろっと出てます。
かなり着飾ってるので知らないと見逃すかも。
さて、リドリー・スコットなんですけど、ほんと精力的に映画を作ってますね。
ほぼ1年に1本のペースで現在も映画を作り続けてます。
SF物から犯罪物、歴史物まで色々と、凄いですね。
今回はその「歴史物」です。
映画を観終わってから知りましたが、歴史の詳しい人からしたら「とんでもない間違いばかり」の映画だそうです。
でも紀元前1200年の話なんで、そもそもが「空想」に近いと思いますが。
10年前の出来事だったら「違う」って言われても仕方ありませんが、3000年以上前の出来事なんて「歴史通り」にやるにはタイムマシンが必要です。
しかも話自体が「十戒」みたいな感じなので、キリスト教知らない自分的には充分に「SF」なんですが。
「エイリアンが襲ってくる話にしなかっただけありがたいと思え」ってリドリーも言ってやればいいのに。
紀元前1200年のエジプトってこんなに栄えてたんだなってビックリです。
どこまで史実どおりなのか知りませんが、巨大な建造物や高い天井の建物などがたくさん出てきます。
日本という国が出来たのが紀元前600年と言われてますから、この頃日本はまだ無かったというわけですね。
普通に農耕民族として平穏に暮らしてた頃でしょう。
その頃エジプトはこんなに繁栄していたとは、驚きですね。
そんなエジプトの王には2人の子がいまして、ラムセスとモーゼという名前です。
ラムセスは王の実の子ですが、モーゼは養子だそうです。
でも優秀なのはモーゼの方、ということでラムセスは常にモーゼにライバル心を抱いています。
そんな2人でしたが、ある日戦闘でモーゼがラムセスを助けたことにより2人の関係は少しずつ崩れていきます。
そして、モーゼが「ヘブライ人」であるということが分かり2人の仲は終わります。
ヘブライ人は当時エジプトで「奴隷」として扱われていた人種です。
つまりそんな下の産まれのものが今まで王家にいたということが大問題になるんです。
モーゼは一方的に国から追放。
たどりついた土地で結婚し子を作り、農民として暮らしていきます。
10年ほどたち、モーゼは神の知らせをうけもう1度ラムセスの住む王家へ。
そしてヘブライ人を開放する運動、というか「テロ」を起こしていくのでした・・・。
テロしまくって混乱におとしいれて、そのすきにヘブライ人と王家を逃げ出すというわけですね。
でもその「テロ行為」というのが普通ではありません。
疫病を流行らせたり、イナゴの大群を呼び寄せたり、人間の力ではないんです。
あんまりヒドイんで「もうヘブライ人出ていけ!」ってことに。
で逃げ出すヘブライ人、これで一件落着かと思ったら「やっぱり殺す」ってことになって後ろからラムセス軍が襲ってくるんです。
目の前は海、捕まれば殺される、そこで登場するのがあの有名な「モーゼの十戒」のシーンです。
海が割れ、海の底を歩いていくというやつですね。
でもこの映画は意外と地味~に海が割れました。
割れたというか、引き潮の凄いやつみたいな感じです。
ちょっと分かりづらいラストでしたね。
でもやっぱり思ったのは「クリスチャン・ベールが出るとシリアス感が増す」ってことです。
クリスチャン・ベールの顔が出てくるだけでシリアス感が増しますね。
それにプラスして映像もとても迫力あったので映画館で観たら圧倒される映画だったんでしょうね。
吹き替えで観ると、モーゼの妻を杏ちゃんが演じてます。
結構違和感あるのが面白いです。
オススメ度「51%」