2014年のフランス・ベルギー・アルジェリア映画「贖罪の街」です。
原題は「Two Men in Town」です。
主演は、フォレスト・ウィテカー。
他に、ハーヴェイ・カイテルが出演しています。
アラン・ドロンが主演したフランス映画のリメイクとなります。

ガーネットは18歳の時に保安官を殺害し逮捕されました。
18年間に及ぶ刑務所生活を終え、出所。
つまり36歳くらいになってるってことですね。

ガーネットは塀の中でイスラム教に改宗しています。
出所後は穏やかに平凡な暮らしが出来ることを望んでいます。

しかしガーネットが町に戻ると早速アガティという保安官がやってきます。
ガーネットが18年前に殺した保安官の上司がアガティなのです。
アガティは18年前の恨みを忘れておらず、ガーネットを執拗に見張ります。

更には18年前ガーネットの仲間だったチンピラ達がガーネットに寄ってきます。
「また仕事やろうぜ、お前に向いてる仕事があるんだ」と犯罪をもちかけます。
ガーネットを断りますが、チンピラ達はガーネットにつきまといます。

しばらくするとガーネットに恋人が出来、恋人に過去のことを全て話します。
それでも恋人はガーネットと一緒にいることを選んでくれるのです。
ついにガーネットは幸せな家族を手に入れたのです。

しかし、ガーネットを見張るアガティはガーネットの職場にやってきて雇い主に話をつけ、ガーネットをクビにさせます。
それでもガーネットは次の職場を見つけて働くのです。
がそこにはチンピラ達がやってきて「なぁ、メキシコ行って仕事してくれよー」と言ってくるのです。

ある日、ガーネットが家に帰ると、恋人が暴行され泣いています。
仕事を断ったチンピラが腹いせにやったのです。

仕事も奪われ恋人を傷つけられ、自分はただ平穏に暮らしたいだけなのに・・・。

ガーネットは全てにケリをつけるためにバイクにまたがるのでした・・・。

という悲しきチンピラストーリーです。
「ほっといてくれよ」って願ってもほっといてくれない。
自分が手にしたわずかな幸せすらも奪っていく。
もう罪はつぐなったはずなのに・・・、いや、死ぬまで罪はつぐわれないということか・・・。

なんてセリフは無いんですけど、フォレスト・ウィテカーの悲しき目がそう訴えかけてきました。

さて、18歳の時に捕まって18年間刑務所にいたガーネットは36歳くらいのはずです。
が演じてるフォレスト・ウィテカーは現在54歳です。
フォレスト・ウィテカーは30代には見えないので、30歳で捕まって48歳で出てきた・・・くらいの設定に変えた方が良かったかもですね。

オススメ度「53%」