
2013年の日本映画「ルームメイト」です。
北川景子、深田恭子のダブル主演です。
他にも高良健吾、大塚千弘などが出演しています。
晴海は交通事故にあい入院することに。
事故をおこした謙介は晴海の入院する病院へ。
晴海は少しずつ回復していき、そこで知り合ったナースの麗子と知り合います。
晴海と麗子は意気投合。
退院後、晴海は麗子と一緒に住むことに。
タイトルにもある「ルームメイト」になるんですね。
でも、最初は順調だった晴海と麗子の生活も少しずつおかしなことが起きるように・・・。
どうやら麗子が怪しいということで晴海は麗子を避けるようになります。
麗子は多重人格者で、麗子という人格の他に凶暴な「まり」という人格もあるのでした・・・。
という感じで始まるサスペンスなんですが、映画の冒頭で晴海たちは何かしらの事件に巻き込まれたというのを見せています。
おそらく麗子がどんどん暴走していき晴海や謙介を襲うんだろうという感じを予測させます。
ここからはネタバレなので、観た人だけどうぞ・・・。
色々あって、結果、「麗子なんて存在しない」ことが分かります。
麗子もまりも存在なんてしてなくて、全ては晴海の妄想。
麗子やまりがやったことは全て晴海がやったことだったのです。
事故によって記憶が更に曖昧になってしまいこんなことになったみたいです。
なんかそんな感じだろうなぁっていう見せ方をしているので分かりやすかったです。
多少はそういうそぶり見せといてもらわないとって感じですね。
後々「あぁ、あれもやっぱりね」って思いたいですからね。
「実はそんな奴いなかった」系のサスペンスいっぱいありますね。
後々「あぁ~」って言えるから自分は好きなんですが、あまりに壮大に「無かった」ことにされるとガッカリというのもあります。
ほぼ全て妄想にしちゃうとガッカリなので、現実とうまくからませるのがポイントでしょうね。
この映画の場合は「謙介の存在」でしょう。
ラストで晴海が謙介を見て、ゆっくり目を閉じてまた目を開ける・・・「謙介は消えなかった」というシーンがあります。
謙介まで妄想だった場合、もはや何のこっちゃって感じですからね。
一瞬「え?」って思わせといて、謙介は存在してるってのを改めて見せるというのは面白かったです。
ちなみに謙介までもが全て妄想だったオチで「どうだ」感を出した場合、つじつまが全く合わなくなるのでどっちにしろ却下でしょう。
オススメ度「35%」