
2014年の日本映画「テルマエ・ロマエII」です。
2012年の「テルマエ・ロマエ」の続編になります。
阿部寛、上戸彩、市村正親、北村一輝などなど、前作から引き続き出演しています。
「テルマエ」は「お風呂」のことで、「ロマエ」は「ローマ」のことです。
要するに「ローマのお風呂」ってことです。
前作はあまりの面白さにビックリしてしまいました。
こういう映画は大体続編で失速するもんですが、この映画・・・。
全く失速していません!!
阿部寛演じるルシウスは古代ローマで風呂を作る仕事をしています。
この映画では「テルマエ」と当たり前にいってるのでこのブログでもこの先「風呂」を「テルマエ」と書きます。
そのテルマエ作りをしているルシウスなんですが、中々新しいアイデアが浮かばず悩んでいます。
すると何故か風呂で溺れるたびに現代の日本へタイムスリップしてしまうように・・・。
「何で?」ってことは別にいいんです、コメディ映画ですから。
とにかくルシウスが溺れるとタイムスリップ、んで、泣くと元に戻る・・・という設定です。
さて、現代の日本へやってきたルシウスは山越真実という漫画家の女の子と出会います。
この山越真実は基本的に名前で呼ばれることはなく「おぬし」みたいな呼ばれ方するだけなのでこのブログでは「彩ちゃん」と呼びましょう。
さて、彩ちゃんは現代のテルマエに興味津々なルシウスに日本のテルマエを見せてあげます。
すると「フンヌー!」と驚くルシウス。
ルシウスは日本人を見たことがなかったため日本人のことを「平たい顔族」と呼んでいます。
ちょっと見下してるわけです。
が、その平たい顔族の作るテルマエの凄さに驚き、毎度平たい顔族のことを尊敬してしまうのでした・・・。
もはや今ではライバルみたいに思ってます。
というコントみたいな展開が売りの映画です。
前作同様今作もそのような感じで始まります。
ルシウスが日本のテルマエに感動し、そのアイデアを古代ローマに持ち帰り、古代ローマで斬新なテルマエを作り人気を得ていくというものです。
この繰り返し、おそらくず~~~~っと見せられても飽きないかもしれません。
ネタがある限り見たい。
ボツネタでもいいから見たい。
この繰り返しを毎週観たい。
そうだ、テレビドラマ化してくんない・・・?って感じです。
終盤はちょっとシリアスな展開がありつつも、勧善懲悪&ハッピーエンドが待っているのでスッキリします。
更に今回はちょっとウルウルきちゃうラストが待ってたりして・・・。
続編としては「完璧」だったんじゃないでしょうか?
ましてやコメディ映画の続編はある程度ネタがわれてるのにこれだけ面白いってのは・・・凄すぎる・・・。
このブログの前作の感想で「平井堅が続編に出てくれたら最高」と書きましたが、今回その希望は叶えられませんでした。
古代ローマの歌手として出てきたら面白いのになぁ、平井さんも好きそうなんだけどそういうの。
もし第3弾があるのなら、是非、念願の平井さんを。
この映画において最も凄いのは「平たい顔族のじいちゃん達」です。
まぁよく集めたなって感じで、みんな平たい顔のおじいちゃんがズラリ。
何故かみんなほどよくハゲてて、良い顔しています。
その中でも要注意なのが、竹林の風呂のシーンに出てくるおじいちゃんです。
この人いったい誰なんだろう?
味がありすぎる渋い演技で、ところどころ何言ってるか分からないところも良い。
「与作」を必死で歌うんですが、ヘタクソなのに味がありすぎて聴けるんです。
確か前作では銭湯にいたはずですが・・・。
とにかく凄い、何か賞をあげたくなる。
賞で思い出したんですが、日本アカデミー賞の話を少し。
2年前の1作目では阿部寛が「テルマエ・ロマエ」で最優秀主演男優賞を受賞しています。
文句無く凄いですからね。
他にも「優秀美術賞」が与えられています。
あれれ?作品賞は?って感じですが、この年は「桐島、部活やめるってよ」が受賞しています、確かに面白かったですからね。
しかし、「テルマエ・ロマエ」はノミネートすらされてないんです。
では今年のアカデミー賞では・・・というと。
ゼロです。
なーにも評価されていません。(阿部寛は違う映画でノミネート)
もう、バカでしょ。
ゼロですよ、ゼロ。
作品賞とったのは「永遠の0」ですよ、もうバカでしょ、ダジャレでしょ。
来年はどこの映画会社の番だっけ?
言い過ぎたのでフォローしておきます。
外国語映画賞に「インター・ステラー」がノミネートされてました。
やった!さすがだね、本家でもスルーしてたのに。
さすが!!
でも受賞したのは「アナと雪の女王」。
バカでしょ。
話はかわって「テルマエ・ロマエⅡ」ですが、曙が良い仕事してました。
古代ローマのグラディエイターの役なんですが、表情とか凄みがハンパなかった。
助演男優賞あげたいくらい。
助演女優賞は上戸彩に。
「テルマエ・ロマエ」という遊園地に来たみたいな楽しい映画でした。
笑いあり涙ありの大娯楽エンターテイメント映画です。
面白すぎて、海外の人にも観せたくなりました。
でも、混浴の温泉行っても上戸彩は入浴してませんけどねぇ。
オススメ度70%