
2012年のノルウェー映画「コン・ティキ」です。
最近よくノルウェーの映画を観るような気がします。
南米だったらアルゼンチンの映画が熱いみたいに、ヨーロッパではノルウェーが熱いのかも。
ノルウェーでは史上最高額の制作費で作られた映画でして、ノルウェーで大ヒットを記録しています。
今作はアカデミー賞で外国語映画賞にノミネートされました。
外国語映画賞ですが、英語です。
実在したノルウェー人のトール・ヘイエルダールという男の物語です。
当時、ポリネシアの島に住む人達の起源というのは謎でした。
どうやって彼らはその島にたどり着いたのか。
トールはそれを研究する人類学者です。
色々研究した結果、トールはポリネシア人は南米から海を渡ってやってきたのだという仮説をたてます。
しかし、当時は南米からポリネシアまで海を渡る技術など無く、それは不可能とされていました。
トールはその仮説が不可能ではないということを証明するために、当時の技術のみで海を渡ることを決意するのでした・・・。
というわけで、学者さんといってもほぼ「冒険家」です。
しかも自分の仮説を立証するために命がけでイカダで海を渡るわけですから。
トールは妻と子をおいて仲間たちのみで海へ出ます。
イカダ船といっても結構しっかりした作りでして、寝床となる小屋もあります。
船は当時の技術のみで作ってますが、コンパスなど色んなものを持ち込んでいます。
でも、丸太と丸太を結ぶのは鉄線ではなくヒモで結ぶというコダワリはもってます。
無線は持ち込むんですけどね。
更にはカメラを持ち込んでこの様子を撮影しています。
タバコもあるようでして、当時の物だけで冒険するわけではないなって感じです。
この時撮ってた映像を編集したものがドキュメンタリー映画として1947年に公開されたそうです。
その映画のタイトルが「Kon-Tiki」です。
しかも、この「Kon-Tiki」、当時のアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞してるんです。
んで2012年の今作では外国語映画賞ノミネートですから、鉄板のストーリーってことですね。
海を出航してからはひたすら海・海・海の映画です。
しかも本当の海で撮影したそうでして、迫力もあります。
サメが襲ってきたり、大波がきたり、まさに大冒険です。
ハリウッド映画に負けない海洋冒険映画でした、ノルウェーすごい。
オススメ度「50%」