2013年の日本映画「もらとりあむタマ子」です。
主演は前田敦子です。

「もらとりあむ」、つづりは「moratorium」。
意味は「学生など社会に出て一人前の人間となる事を猶予されている状態」だそうです。

主人公のタマ子は23歳、大学を卒業して実家でブラブラ中。
これといってやりたいこともなく、やることもなく、毎日食べて漫画読んで寝る生活。
「もらとりあむ中」なんですね。

タマ子は父親と暮らしていて、母親は離婚して家にいません。
家はスポーツ用品店をやっています。

という感じの物語でして、本当にこれ以上何もありません。
この映画の特長は、「何も始まらないし何も起きない」です。

これといって何が起きるわけではないけど登場人物の人柄や周りの人達などとの交流などをのんびり描いて終わるというやつですね。
でも、この映画の主人公タマ子にはあまりにも何も無さ過ぎて観ていて退屈でした。
もっと何か得長があれば・・・。

とにかく「もらとりあむ中」のタマ子の日常をボーっと観る映画です。
ん~、こういう映画嫌いじゃないはずなんだけど、この映画は好きじゃないって感じです。

前田敦子さんでは物足りなかったのかなぁという印象です。
何も特長ないキャラで、何も特徴ないストーリー、ならばもう女優さんが仕掛けないと何も起きませんよ。
でも、そういう演出なのかもしれませんね。

タマ子の思いや考えがイマイチよく分からないまま70分ほどでスタッフロールが流れます。
タマ子のことよく分からなかったし、全く好きになれませんでした。
終わり方とか「スン」としすぎてて、「スン」が鼻につく感じでした。

この映画の見所はタマ子にパシらされる中学生男子です。
タマ子にいいように使われてて可愛そうでしたw
でも、その中学生の家が写真屋やってて、その店のガラス越しにタマ子の写真を嫌がらせのように展示してるのが笑えます。
あれが中学生最大のリベンジなんでしょうね。

オススメ度「28%」