
2013年の日本映画「ペコロスの母に会いに行く」です。
岩松了、赤木春恵、原田貴和子、加瀬亮、竹中直人などが出演しています。
主人公雄一の母みつえは痴呆症です。
一緒に暮らしているのですが、日に日に痴呆の症状は悪化していきます。
雄一は悪化していくみつえをこれ以上1人では面倒みれないので施設へ連れていきます。
みつえは色々忘れていく中で、昔若かった頃の思い出が次々と頭の中に浮かぶのでした・・・。
原作は岡野雄一さんの漫画だそうです。
主人公の名前も「雄一」でして、これは岡野さんの体験談をもとにしたそうです。
どんどんボケていくおばあちゃんを見るのって辛いですね。
次々人が死ぬ映画は他人事なんだけど、こういう映画はテーマがより身近なので考えてしまいます。
どんどん忘れていくみつえがとうとう雄一のことも誰だか分からなくなります。
でも雄一はハゲていて、帽子をとると「おー、雄一かー」とみつえは思い出します。
ちょっと笑ってしまうシーンです。
が、後に帽子をとってもみつえが雄一のことを誰だか分からなくなるのですが、最初の笑えるシーンがあるだけにより一層悲しく感じました。
笑える部分があるとそれだけ後々響いてきますね・・・。
舞台は長崎でして、自分も旅行で行ったことのある「メガネ橋」などが出てきて懐かしかったです。
ほんと坂の多い町で、運転するとビックリします。
特に急な坂を軽自動車がガンガン進んでるのを見ると「おお、日本の軽自動車はさすがだ」と感心したものです。
ラスト、エンディングで流れる一青窈の曲もとても良かったです。
この映画のために作ったそうで、この映画のラストシーンからうまく一青窈の歌詞がリンクしてました。
岩松了さん大好きです。
他の人が演技してる横で目線でチラチラ演技してて面白いですね。
セリフの間も良くて、声も聞き心地の良い声だと思います。
そこに竹中直人&温水洋一が加わって「ハゲ3人組」でやるシーンはもはや「コント」でした。
お互いのハゲを見たり、カツラのズレを見て気まずくなったり。
この3人だけで「おっさんロードムービー」撮ったら面白そう。
大体こういう映画って最後亡くなって終わると思うんですが、この映画はそこまでありません。
そこがとても良かったです。
正直、そういうの苦手ですから。
オススメ度「49%」