2014年の日本映画「ジャッジ!」です。
妻夫木聡、北川景子、鈴木京香、リリー・フランキー、荒川良々などなどが出演しています。
澤本嘉光という色んなCMを作ってきた男の書いた本を、永井聡というこれまた色々なCMを作ってきた男が監督した映画です。
なので「え、ほんとにCM業界ってこんな感じ?」って思ってしまいます。
いや、当事者たちが作ったんだからきっとこうなんだろう。

主人公太田は広告代理店で働く男です。
まぁ何やってもイマイチな男です。
太田は大滝という先輩から「お前、サンタモニカでやるCMのお祭りの審査員やってきて」と頼まれます。

もともとは大滝がやる予定だったのですが、会社から「ちくわのCMをグランプリにしてこい」と言われ嫌で太田に仕事を回したのです。
でも今更審査員変えるわけにはいかないのですが、ここで名前の「お遊び」が。

大滝の下の名前は「一郎」、太田の下の名前は「喜一郎」。
つなげて読むと両方とも「おおたきいちろう」なんです。
何という適当さ、ていうかこんな感じなのかCM業界!

太田は英語なんて喋れませんから鏡さんという先輩から英語を習います。
英語は適当にすませるとして、次なる問題が発生。
「お前、男1人でいったらゲイと間違われるぞ」とのこと。
こりゃいかんってことで、あわてて同じ苗字の「大田ひかり」に1週間だけ嫁としてサンタモニカについてきてくれと頼むです。
「おおた」ですからね・・・ってこれまた適当!!

かなりツンツンした女大田をつれてサンタモニカへ。
CM審査が始まるのですが、これまた世界中の奴等が適当!
どれが優秀な作品かなんて考えるつもりはなく、すでに買収済みでにグランプリはある程度決まっていたのです!!
CM業界ってこんなもんかっ!!!

って感じのドタバタコメディです。
思わず吹き出してしまうほど面白いです。
それぞれのキャラクターも濃くて面白い!!
何だかんだで色々と繋がっていくストーリーも面白い!!
適当なコメディ映画だと思って観てたらとても良く出来ていました。

荒川良々の演じるブラジル人カルロスが最高です。
ていうか、荒川良々の存在がズルイ!!
黙ってるだけでも笑ってしまう。
おもしろずるい。

北川景子演じたひかりも最高でした。
競馬しか興味ないけど仕事はバリバリできちゃう女です。
とにかくツンツンしてて怒りっぱなし。
なのに太田にたまに見せる「デレ」がかわいらしい。

エンディングで流れるサカナクションの曲も良かったです。

結構楽しんで観れた映画でした。
それにしてもCM業界ってこんな感じなんだね。

オススメ度「53%」