
2012年のフランス映画「ある朝突然、スーパースター」です。
日本では劇場未公開となっております。
原題は「Superstar」。
邦題に「ある朝突然」とついてるんで少しコメディな感じがしますが中身はシリアスです。
でも自分はこの邦題好きです。
カド・メラッド、セシル・ドゥ・フランスが出演しています。
もう邦題どおりなんですが。
マルタンというおじさんがある朝突然人気者になってるというところから始まります。
前日までただの一般人だったのに。
マルタンが電車に乗るとみんなが写真を撮ってきます。
握手やサインを求めてきます。
困惑しまくるマルタン、いったいマルタンに何が起こったのでしょうか。
この事件は瞬く間に広まります。
マルタンは更に人気者になり、一躍有名人に。
インターネットの動画再生は桁違いに増え、テレビ局が注目します。
テレビ局で働くフルールはマルタンに接触しテレビ出演をお願いします。
マルタンも自分に何が起こっているのか知りたいためテレビ出演を承諾するのでした。
という感じでかなり「?」マークが頭に浮かぶ映画です。
いったい何故、マルタンはこんなに人気者に?
もしかしたらドッキリカメラみたいなオチ?
もしかしたら謎の組織の策略?
テレビ局のヤラセ?
色々想像してしまいます。
が。。。
この映画、最後まで理由なんて分かりません。
ひたすら「いったい何故?」っていうのを2時間引っ張るのです。
1時間すぎたあたりから「もしかして、これ何も無いパターンか」って思いましたが、本当に何もありませんでした。
結局マルタンは何で人気者になったんだろう・・・。
まぁ、しっかりとした結末があるわけじゃないのでスッキリしませんが面白く観れました。
ハリウッド映画の観すぎでどうしても何かあると思ってしまったんですね。
よく考えたらこれフランス映画でした。
不条理サスペンスということなんでしょう。
ラストで今までみんなから好かれてスーパースターだったマルタンがいきなり嫌われます。
よく分からないけど、いきなりみんなが靴投げてきたりして襲ってきます。
何もしてないのに好かれて。
何もしてないのに嫌われる。
理由は分からないけど、人とは、群集とは熱しやすく冷めやすいということでしょうね。
この設定を日本に持ち帰って少しコメディ色強めにしたら面白いかもしれませんね。
温水さんを是非主役で。
オススメ度「48%」