
2013年のアメリカ映画「キャリー」です。
監督はキンバリー・ピアース、「ボーイズ・ドント・クライ」の監督です。
クロエ・グレース・モレッツ、ジュリアン・ムーアなどが出演しています。
何度も映画化されている「キャリー」の2013年版です。
その主人公キャリーをクロエ・グレース・モレッツが演じています。
「キック・アス」のヒットガールで大大大ブレークしたクロエ。
世界中で「クロエのヒットガールに殺されたい人達」が急増しちゃうほどの人気ぶりです。
「キック・アス」は2010年の映画でして、この時クロエは12歳くらいだったと思います。
小さくて可愛らしい女の子でした。
女子ってのは成長が早いもので、3年たったこの映画では身長も伸び大人っぽくなっています。
ヒットガールが11歳という設定でして、この映画のキャリーは18歳という設定です。
3年で7つも歳とったってことですね。
それくらい大人っぽくなっていて、セクシーなドレスも着こなしています。
そのキャリーの母親を演じたジュリアン・ムーアが何より恐いのです。
現在53歳くらいなんですが、この映画ではもっと上の年齢に見えました。
キャリーの同級生を演じたガブリエラ・ワイルドは現在25歳で子供もいます。
ガブリエラは大学生くらいに見えますし、クロエは中学生くらいに見えますし、実際そういう年齢ですし、でも同級生という役ですし。
年齢に応じたキャスティングか?って言われると疑問がありますね。
さて、物語はキャリーという少女が主人公なんですが。。。
このキャリー、かなりイカれた母親に育てられています。
目つきから喋ることまでイカれていて、よくキャリーは育ったなって感じです。
でもやっぱりまともに母親をやれてなかったようでして、キャリーが学校で初めて生理になった時キャリーは生理のことを知らなかったのです。
母親は生理は汚れたものだとして教えなかったのです。
キャリーは学校で血まみれの大パニック。
家庭では教えられなかったとしても小学校とかで授業なかったのかなと思いましたが。
ただでさえイジメられていたキャリーはそのことで更にイジメられるように。
血まみれになって騒ぐキャリーの動画まで出回ってしまって大変。
しかし、イジメが先生に見つかって主犯格のクリスという女子は停学に。
この時期に停学になるということはアメリカの女子がみんな憧れ楽しみにしている「プロム」に参加できないということ・・・。
クリスは何よりプロムを楽しみにしていて、出られなくなったのはキャリーのせいだと逆恨み始めます。
何だかイタイ女ばっか出てくる映画なんです。
キャリーはそんなイタイ女達に囲まれて暮らしているんですが、何故かキャリーは急に超能力を使えるようになります。
その力は強大で周りの物を破壊してしまうほど。
そんなこと知らないクリスはキャリーに対して「イジメ」を通り越して「犯罪」の粋にまで達した復讐を始めるのです。
一方、キャリーをイジメてた女子の1人スーは責任を感じて、自分の彼氏に「キャリーをプロムに誘って」と言います。
スーの彼氏トミーは本当はスーと行きたかったけど、スーの罪滅ぼしのためにキャリーをプロムに誘うのでした・・・。
さて、ここで気になるのが「プロム」です。
日本では全く行われない行事なんですが、アメリカでは当たり前のイベントです。
高校3年の時に男子が意中の女子を誘って参加するダンスパーティのことです。
イケメンがカワイイ子誘って着飾ってパーティするという・・・クソみたいなイベントです。
でもアメリカではこのプロムに誰と行くか、どう目立つかでその人の今後が決まるといっても過言じゃないのです。
アメリカらしい「もつ者のみ」の仕組みですね。
「もたざる者」は去れという。
モテる男女は良いですよ、楽しいでしょう。
でもモテない男女は・・・ただただ悲しく切ないだけ・・・なんせパーティにも出れないんですから。
日本だったらチャラ男とギャルが遊ぶだけのパーティを学校公認でやってるようなものですよ。
ほんと日本人で良かったと思えるアメリカのしきたりです。
さて、この映画の話に戻りますが。
さっきも言ったとおり、トミーはスーの罪滅ぼしでキャリーを誘っています。
トミーが本当に好きなのはスーなんです。
でも、男性と全く接したことがなかったキャリーは有頂天。。。
スーも悪気は無いんでしょうけど、これは完全な自己満足ですよ。
プロム終わったあとトミーを大好きになってしまったキャリーのことなんか全く考えてません。
アホです、ただのアホ女です。
それに乗っかって良い人ぶってるトミーもアホです、アホ男です。
キャリーの周りには「アホ」しかいない、そして、事件は起きるのでした・・・。
やりすぎだろキャリーってぐらい最後は暴れまくるんですが、正直「もっとやれ」って感じでした。
もうアホばっかの学校でアホばっかのプロム開いて、アホがアホなことやって・・・もう「破壊」するしかないというのはキャリーに大賛成です。
きっと自分がこの映画の中にいるとしたら「プロムに行けないで家でジッとしてるだけの男子」なのでしょうからキャリーが「全アホを始末」してくれるのでありがたく思うでしょう。
日本人で良かった、そう思える作品です。
オススメ度「53%」