1989年のアメリカ映画「ヘザース/ベロニカの熱い日」です。
ウィノナ・ライダー、クリスチャン・スレーターが出演しています。

ウィノナ・ライナー、クリスチャン・スレーターといえば90年代に大人気だった2人ですね。
ウィノナは大女優への道を登ろうとしてたんですが、色々と問題おこして踏み外してしまいました。
クリスチャンはアクション大作に出演したりして順調だったんですけど、やはり独特の危険な匂いみたいなものが人気だったんでしょうかね、年をとるにつれ人気は落ちていきました。
そんな2人がまだ「シザーハンズ」にも「トゥルー・ロマンス」にも出る前の若い頃に共演した作品です。

原題は「Heathers」でして、物語に出てくる3人の女性をさしています。
邦題にはそれに加えて「ベロニカの熱い日」ってのが足されてます。
ベロニカはウィノナ演じる主人公の名前なんですが、「熱い日」ってのはよく分かりませんね。
でも原題も「ヘザース」をタイトルにしてるからちょっと不思議です。

ベロニカは高校生なんですが、学校ではヘザースと呼ばれる女3人組のパシリをやらされています。
このヘザースというのは名前の最初に何故か「ヘザー」とつく女3人組で、みんな「ヘザー」と呼ぶので誰のこと言ってるか分かりません。
女のガキ大将みたいなもんで、学校で偉そうにしてるんです。
偉そうにすることがステータスと勘違いしてるんです。
しかもこのヘザース、学校中の嫌われ者なんです。
「嫌われ者」=「人気者」と勘違いしていて、かなり救いようのない3人組です。

ベロニカはこのヘザースに言われるがまま命令される日々。
そんなある日、ベロニカはJDという転校生と知り合います。
JDは甘いマスクのイケメンで、どこか大人びています。
ベロニカはこのJDと付き合うようになります。

しかし、学校ではやはりヘザースにストレスかけられっぱなしの生活。
ベロニカは「ヘザーなんか殺してやりたい」とJDに言います。
JDは面白半分でトイレの洗剤入りジュースを作りヘザースの1人に飲ませます。
そしてそのままヘザースの1人は死んでしまいます。
JDはベロニカに遺書を書くように指示し自殺に見せかけます。

この後もJDは次々と学園内の生徒を自殺に見せかけ殺していくことに・・・。
最後はもっと大きな殺人を計画していくのでした・・・。

という学園物です。
最初はシニカルな笑いのある学園物なのかと思って観てましたが、段々とJDの狂気が増していき予想と全く違う方向に。
ラストは完全にシリアスな方向に物語は進みます。

いじめっ子を色んなアイデアで懲らしめる映画かと思って観てたのでビックリでした。

さて、ウィノナとクリスチャンはこの映画がきっかけで付き合うことになります。
当時はかなりイケてるカップルだったんでしょうね。
その後、ウィノナは万引きで捕まったりお騒がせ女優に、クリスチャンもその後飲酒運転や暴行、痴漢など逮捕されまくりです。
他の若手俳優とはどこか違う尖り方をしてた2人でしたが、実生活もそのまま尖りまくってたんでしょうね。

オススメ度「49%」