2013年のアメリカ映画「ワールド・ウォーZ」です。
ブラッド・ピットが製作・主演をしています。

タイトルにある「Z」とは何のことか思って観始めたら「ZOMBIE」の「Z」でした。
「ゾンビ世界大戦」みたいな意味なんですね。
「ワンピース・フィルムZ」とか「ドラゴンボールZ」の「Z」とは違うんですね。

さて、ブラピがゾンビ映画って珍しいですね。珍しいというか初なのかな。
最近は特に人間ドラマものばかりでしたから、この映画は新鮮に感じました。

主人公のジェリーは妻と娘2人に囲まれて幸せに暮らしています。
みんなで車に乗っておでかけ・・・でも街が何故か大渋滞。
何が起こってるのか前方を見てみると、ビルが爆発してるのが見えます。
そこから街中がパニック。
いったい何が起きてるのか、考える暇もなく襲い掛かってくるゾンビたち。
もはや考えることより逃げることが先決。
ジェリー一家はダッシュで逃げるのでした・・・。

という感じで最初の10分ですでに大パニックとなるゾンビ映画です。
そこからジェリーは何とか国連の船に乗り家族の安全を確保するんですが、ジェリーは元国連の職員。
わけあって辞めたのですが、この現状を救うためゾンビのいる現地へ向かうことに・・・。

家族を置いてジェリーがまず向かったのは韓国。
しかしそこもゾンビだらけ、しかし少し手がかりをゲットして離脱。
次に向かったのはイスラエル。
街は壁で囲まれていてゾンビたちは中に入ってこれない。
でも、結局ゾンビが壁乗り越えてしまい、ジェリーまたも離脱。
飛行機に乗ってやっと休めると思ったら飛行機内にもゾンビ出現。
飛行機墜落。
ボロボロのジェリーはイスラエルで出会った女兵士セガンとともにWHOの研究所へ。
そこはゾンビだらけになっている研究所なのでした。
しかし、そこでジェリーはいちかばちかの賭けに出るのです・・・。

という忙しい映画です。
世界中を飛び回ってこの事件を解決しようとするわけです。
序盤のゾンビに追われながらビルに逃げ込み違う家族と出会う・・という展開はまさにダニー・ボイル監督の「28日後...」でした。
そこから壁に囲まれたイスラエルの街はまさに「進撃の巨人」。
そして、ラストの研究所内でのゾンビとの死闘は「バイオ・ハザード」といったところでしょうか。
色んなシチュエーションでゾンビが襲ってくるというアイデア満載の1本です。

よくよく考えてみると主人公はゾンビよりも恐い「疫病神」でした。
なんせ主人公が行く先々は全て壊滅するわけですから。
最初に主人公がたちよったアパートに住む一家も、主人公が立ち去ったあとゾンビの襲撃にあってますし。
給油に寄った韓国でも次々とゾンビに襲われて死んでいきました。
イスラエルなんか主人公が到着した直後に安全だと言われてた壁をゾンビが乗り越えて街ごと壊滅しました。
空なら大丈夫だろうと思われた飛行機も結局は墜落してみんな死亡。
主人公はゾンビを引き寄せる何かを持ってるんじゃないでしょうかね。

結局最後まで原因はよく分からないまま終わりました。
よく分からないというか全く分かりません。
そこらへんはどうでもよくて、とにかくゾンビ映画として派手に暴れたって感じでしょうか。

映画の予告がド派手だっただけにすごい映画を想像してましたが、予告が1番派手でした。
最後の最後は研究所内でのゾンビとの鬼ごっこという地味めな終わり方です。
そこまではどんどん規模が大きくなっていたのに、最後だけそんな感じに。

期待してたよりかなりガッカリしましたが、それでも飽きずに最後まで楽しめました。

オススメ度「57%」