
1986年のアメリカ映画「エイリアン2」です。
シガニー・ウィーバー主演による説明不要のSF映画シリーズですね。
1はリドリー・スコットが監督して大ヒット。
続編の今作はジェームズ・キャメロンが監督しています。
ちなみに3はデヴィッド・フィンチャーが監督しています。
30年くらい前の映画とは思えないほどよく作られたSF映画です。
CGなんか使わず特撮で充分リアルな映像を作り出しています。
恐ろしいデザインのエイリアンの人形+ドッロドロのローションによって生理的にキモいモンスターを演出しています。
さて、前作で恐怖のエイリアンとの死闘を終えたリプリー。
ハイパースリープで眠り、目覚めた今作の冒頭。
しかしあれから57年もたっていたのでした。
57年の眠りから覚めたリプリーは自分の娘が自分より年をとっていて、2年前に亡くなっていたことを知らされます。
愕然とするリプリーでしたが、あの恐怖の惑星が今は植民地となっていて基地などが作られていることを知ります。
そしてそこに住んでいた人達の消息が不明に・・・。
57年前の悪夢が今またよみがえるのでした・・・。
という感じで始まります。
なんだかんだでリプリーがあの星へまた行くことになります、結構強引に。
ちなみにリプリーの娘の老いた姿はシガニー・ウィーバーの実の母親の写真だそうです。
一緒に行った軍の兵士たちがエイリアンを非常にナメきっているので「あとで殺されるな」というのが分かります。
あの恐怖の惑星についたリプリーはそこで1人の少女と出会います。
ニュートと名乗る少女は1人だけ生き残りエイリアンがウヨウヨいる施設で生き延びていたのです。
リプリーは自分の娘のようにこのニュートを必死で守るのでした・・・。
最初の1時間くらいエイリアンは出てきません。
ホラー映画のように執拗に恐がらせるシーンもありません。
自分が子供の頃観た記憶だと「超こわいホラー映画」という感じでしたが、今改めて観るとホラー映画じゃなくて「SF映画」ですね。
エイリアンとの壮絶なバトルを描いたSFです。
なんだかんだでやっぱり殺されまくる兵士たち。
なんだかんだで生き残るのはやっぱりリプリー、そして少女ニュート。
このニュートが3作目で大事な役割を果たしています。
といっても3作目開始時にはニュートは死んでるわけですが。
ニュートのお腹にいたんですね、エイリアンが・・・。
リプリーがニュートを助けなかったら「エイリアン3」であんなに人が死ななくても済んだんでしょうね。
リプリー自身も3で死んでしまうわけですし。
ニュートを助けるか助けないかがこの「エイリアン」シリーズ最大のチョイスだったんじゃないでしょうか。
見所はやっぱりラストのリプリーが操縦するロボットvsおかんエイリアンの戦いでしょう。
エイリアンのせいで57年も眠らされ娘が先に死んでいたというリプリーと、必死で産んだ卵たちを火炎放射機器で燃やされたオカンエイリアンの戦いです。
母親同士が「娘をかえせぇぇぇぇっぇ」という同じ気持ちで戦ってるわけですね。
「エイリアン」は4まで作られ、そのあと「プロメテウス」という「エイリアン0」に近いストーリーも存在します。
オススメ度「52%」