2012年の日本映画「愛と誠」です。
何とな~くタイトルを聞いたことある程度ですが、原作は自分が生まれる前に少年マガジンで連載されていた漫画です。
その後実写映画もあったようでして、西城秀樹などが出演してたそうです。
監督は三池崇史ということで、普通の映画じゃないだろうとは思ってました。
出演は、妻夫木聡、武井咲、斎藤工、大野いとなどなど。

物語を簡単に説明すると。
不良少年・誠は日々喧嘩にあけくれていました。
そりゃもう大暴れ、警察ざたなんてザラです。
そんなある日、誠をかばう美少女が登場。
名前は愛。
愛は誠に真面目になってほしいということで自分の通う超真面目高校に転入させます。
しかし誠はそこでも暴れまくる日々・・。

まぁ~昔の漫画にあった不良少年の物語って感じです。
愛は誠のことを愛していますが、誠は振り向きません。
そんな誠といつも一緒にいるせいで愛は色んなもめごとに巻き込まれていくのです。

驚くべきは演出です。
いきなり歌いだすのです。
途中でいきなり歌が始まるのです。
ミュージカル風な演出なんですが、ミュージカル映画ではありません。
選曲は古い歌が多いのですが、何となく聞いたことある日本の歌謡曲ばかりです。

喧嘩が始まるかと思ったら歌いだすし。
番長の登場でも歌が始まるし。
それも1コーラスじゃなくて、しっかり1曲歌うし。
ミュージカル嫌いの自分は「次誰が歌いだすのか」とハラハラしました・・・。

中でも凄かったのが伊原剛志演じる番長の登場シーン。
「なんじゃこりゃ!?」って感じで登場します。
映画館に観に行った人はここ笑ったんでしょうか。
というか、映画館でこの映画はどう観られたんでしょう。
笑いながらみんな楽しんだのか、「シーン」という静寂の中みんな黙って観たのか。
どっちにしろ恐い光景です。

正直、真面目に観れる映画じゃありませんでした。
ストーリーもあまりに強引すぎて興味がわかなかったし。
ヒロインが段々と「勘違いキャラ」に変貌していくし。

もうあえて見所を言うと、嫌いなミュージカルシーンでしょうかね。
「なんじゃこりゃ?」って思いながら観ると逆に楽しめるかも。
一青窈と市村正親のミュージカルシーンが1番良いです。

オススメ度「20%」