
2012年の香港映画「ライジング・ドラゴン」です。
ジャッキー・チェンが主演です。
ジャッキーは監督と製作総指揮もやってます。
んで、ジャッキーはこの映画で「アクション映画」から引退すると発表しています。
そのことについては最後でまた。
原題は「十二生肖」と書くらしいです。
日本でいう「ね・うし・とら・・・」とかのあれですね。
英題は「Chinese Zodiac」だそうで、こっちはカッコイイですね。
日本も「チャイニーズ・ゾディアック」にした方がイケてたかも。
「ライジング・ドラゴン」というのは干支の「ドラゴン」とジャッキー・チェンの漢字名の「成龍」からとっているんでしょう。
「それゆけ!ジャッキー・チェン!」って意味のタイトルですね、たぶん。
さて、そのジャッキーが今回演じるのはJCというトレジャーハンターの男です。
「JC」はジャッキー・チェンそのままってことなんでしょう。
そのJCが原題のとおり干支のお宝を奪い合うのです。
さっぱり分からないんですが、干支の頭部の像というのが凄い価値があるらしくて12個欲しいとかなんとか。
どう見ても芸術品じゃない気がするんですが、映画の中では凄いお宝だということになっています。
奪い合う中で投げたり落としたり滅茶苦茶な扱いを受けるんですが、この像は壊れません。
あれだけやって壊れないことが最大の価値なのかもしれません。
物語の展開は強引です。
もしかしたら、「こういうアクションやりたい」というアイデアが先にあって、それを無理やり繋げてできたストーリーなのかも。
陸・海・空とジャッキー最後のアクション映画を堪能できます。
正直ストーリーはあってないものと考えた方がいいかも、全く面白くないストーリーです。
この映画は「ジャッキー最後のアクションを観る」それだけ考えて集中してください。
泥棒の物語かと思ったらジャングルで探検してみたり。
スパイみたいなことしてみたり。
よく分からないまま進むのですが、ジャングルで遭遇した海賊が何故か日本語喋ってました。
何だったんだろうあれ・・・。
そんなこんなで映画は終わるので、あまり面白い映画じゃありません。
しかし、ラスト20分はジャッキーアクションの集大成だと思います。
驚くようなカンフー技と、人間離れした動き、そして周りにある「物」をふんだんに使ったアクション。
きっと最後のアクションを楽しんで作ったんでしょう。
色んなアイデアがこの映画にはつまっています。
そしてジャッキー映画のスタッフロールではお馴染み「NG集」も健在です。
「これどういう仕掛け?」と思って観てたシーンが何の仕掛けもなくただジャッキーが凄いだけだったというところに驚きました。
凄いぜ、ジャッキー・チェン!!
そして、この映画のスタッフロールは更なる仕掛けが。
音楽が流れてスタッフの名前が下から上に流れる中、何とジャッキー・チェンからファンへのメッセージが!!
ジャッキー・チェンがジャッキー・チェンとして喋りだすのです。
「みんな応援してくれてありがとう」
「僕は孫にも自慢できるよ」
みたいなことを長々と喋っているのです。
斬新ですね、スタッフロール中に主演の人が観てる人にお礼を言うって。
その言葉聞いてるだけで「あぁ、ほんとにジャッキーはこれで最後なんだなぁ」としんみりしました。
ジャッキー・チェン、こちらこそありがとうございました。
おつかれさまでした。
アクションはこれで最後かもしれませんが、これからもきっと色んな映画で笑顔を見せてくれることでしょう。
オススメ度は、ジャッキーありがとうの意味もこめて「39%」ということで。
バレンタインデイですしね。
オススメ度「39%」