
2011年のイギリス・ドイツ映画「危険なメソッド」です。
日本では2012年に公開されています。
原題は「A Dangerous Method」。
キーラ・ナイトレイ、マイケル・ファスベンダー、ヴィゴ・モーテンセンなどが出演しています。
精神科医のフロイトとユング、そしてユングの患者だったザビーナの物語です。
フロイトとユング、名前だけは聞いたことがあるけど何した人だっけ?って感じでした。
何かの名言みたいなのでフロイトの名前をよく目にしますね。
とりあえずフロイトは置いといて、物語はユングがザビーナという患者と出会うところから始まります。
ザビーナは精神病と診断された女性で、ユングのもとに治療にやってきたのです。
ユングとのカウンセリングもあって次第によくなっていくザビーナ。
ザビーナは自分も精神科医として働くことを夢みるように。
一方、やっとこさ出てきたフロイトがユングと時間を忘れて語り合います。
あーでもない、こーでもない、と精神科医としてのお互いの意見をぶつけあうのです。
でも、お互い磁石だと同じ極なんでしょう、少しずつ反発しあうように。
ザビーナがフロイトを師事していくことで更に関係は悪化。
大喧嘩して、フロイトとユングは絶交してしまうのでした・・・。
その喧嘩は手紙のやり取りで行われます。
お互いを罵りあいながら手紙を送りあうのです。
「もう送らなきゃいいのに」って思うんですが「これだけは言っておきたい」って感じで送りあうのです。
今だったらメールですぐやりとり出来ますが、手紙では時間があいてしまいますね。
手紙を出して返事が来るまでイライラして、来たら来たで読んでイライラするという。
本当にフロイトとユングってこんな仲悪かったんでしょうかね?
ザビーナを演じたキーラ・ナイトレイが凄い演技してました。
精神病の患者ということで特殊な顔の表情をするんです。
フザけてるととられても仕方ないような変顔の演技でちょっとヒキました・・・。
中居くんがドラマでやってたのを更にヒドくしたような。
ある意味、凄い演技だったのかもしれません。
でも、自分はヒキました。
フロイトvsユングの男の喧嘩の裏で、ユングの妻vsザビーナという女の戦いも描かれています。
男同士は言葉でぶつかり合うのに対して、女同士はけん制しあいながら相手の様子を伺っていくという感じ。
この2つの喧嘩の違いが男女の違いを表していて面白かったです。
少しずつ成長していく女と、人間的には成長しない男の物語です。
オススメ度「38%」