
2012年のカナダ映画「コンフィデンスマン/ある詐欺師の男」です。
原題は「The Samaritan」でして意味は「サマリア人」だそうです。
では「サマリア人」とは何なのか、調べてみますと。
「イスラエル人と、アッシリアからサマリアに来た移民との間に生まれた人々とその子孫のこと」だそうです。
まぁ日本人にはピンときませんから、邦題はかえたわけでしょうね。
んじゃ「コンフィデンスマン」て何?ってことですね。
綴りは「Confidence man」、意味は「詐欺師」です。
んじゃ、まぁこれで良いじゃないですか。
邦題会議終了ですよ・・・とはいかずに、更につけ加えた副題「ある詐欺師の男」。
いらないでしょ、この副題。
自分で「詐欺師」て邦題つけて、更に「ある詐欺師の男」て。
何回「詐欺師」って言うんだよ。
「コンフィデンスマン」までは良い具合に邦題つけてたのに、おせっかいが過ぎて結局残念な邦題になってしまったという例です。
サミュエル・L・ジャクソン演じるフォリーが刑務所から出所するところから物語は始まります。
フォリーは詐欺師として凄腕だったわけですが、わけあって仲間を殺して刑務所に25年も入っていたのです。
出てきたフォリーはアイリスという若い女性と恋におち、幸せな生活が始まります。
しかし、フォリーに近づく黒い影。
天才詐欺師だったフォリーを利用しようとする男が現れるわけです。
しかもその男、フォリーが25年前に殺した仲間の息子だったわけです。
そして、その男が明かすアイリスの秘密。
なんと、アイリスはフォリーの実の娘だったのです・・・。
いやはや、詐欺師というタイトルがかすむくらいショッキングな事実ですね。
出所して恋して、体の関係までもった女性が娘だったなんて。
しかもアイリスは死んだ仲間の息子に借金によって縛られていたのです。
命令でフォリーに近づいてきてたのです。
そして、後にフォリーが自分の父親だと知るのです。
なんという残酷な・・・。
でも物語はタイトル通り「詐欺師の話」なんですよね。
自分的にはフォリーとアイリスの関係の方が気になりましたが。
サミュエル・L・ジャクソンは大好きなんですが、この映画はイマイチだったかなぁという感想です。
サミュエルって、あのグリッとした目と、独特のしゃべり方は本当個性ありますよね。
その個性がこの映画では少し出てなかったかな。
オススメ度「31%」