$塩かけると甘くなる映画

2011年のアメリカ映画「WIN WIN/ウィン・ウィン ダメ男とダメ少年の最高の日々」です。
原題は「Win Win」だけなんですけどね・・・、なんだこの邦題の長さ。
原題のあとに読みを加えてるけど、「Win Win」くらい読めますから。
それだけじゃ飽き足らず「ダメ男とダメ少年の最高の日々」なんていらないものが・・・。
そういうこっちゃないですから。

もう本当に邦題にウンザリなんですが、中身はおもしろかったですよ。
主人公マイクは弁護士です。
でも弁護士とはいえ不景気には勝てず仕事がありません。
仕方ないのでレオという認知症の男性の後見人になって月1500ドル貰えるようにします。
レオは家にいたいと言っていたのですが、病気もあり施設へ送られることに・・・。

という感じで始まっていくのでてっきりマイクとレオの物語かと思ってしまいました。
なんだかんだで分かりあっていく男2人・・・、それは実の親と子のようでした・・・みたいなね。

でも、ここから物語は急展開。
レオの孫カイルが現れ、カイルがマイクの家に泊まることになるんです。
カイルは金髪でタバコも吸う不良少年です。
最初はカイルのことをよく思わなかったマイク一家でしたが、カイルの母親や家のことなどを聞いていくうちに段々と親身になっていきます。

レオはあくまでもカイルと出会うためのきっかけでして、この映画はマイクとカイルの物語だったんです。
邦題の副題にもそう書いてありますからね。
でもダメ男じゃないし、ダメ少年でもないんですけどね。

そしてこのカイル少年がマイクの教えるレスリング部を見学に行ったことで更に急展開。
なんとこのカイル、オハイオ州で2位になったことがある天才レスリング少年だったのです。
グレちゃって現在レスリングやってなかったのですが、久々にやるとやはり強い。
圧倒的なセンスを持っていたのでした。
マイクはカイルにレスリングを再開することを勧め、カイルもまた真面目に練習するようになります。

何もかもうまくいきだした、そんな時、カイルの母親がカイルを連れ戻しにやってくるのです。
このカイルの母親というのがゴミクズみたいな女でして、母親として最低です。
カイルのためにもマイクはこのまま自分の家で暮らすことを母親に言うのですが、母親は金と息子を取り上げたらオハイオに帰るとのこと。
カイルはこんな母親のいる家に帰りたくありません。
仕方なくマイクは母親に金を送ることでカイルが高校卒業するまで自分の家で育てることの許可を得るのでした。

いやー、なんかラストはモヤモヤがおさまらない映画でした。
カイルの母親に天罰がくだらないとスッキリ終わらないのに、それどころか金で解決しちゃうなんて。
カイルの母親は麻薬の常習犯だそうなので、おそらくその金も全部麻薬と男につぎ込んで終わりですよ。
ん~映画だからこそスッキリ天罰を・・・と思ってしまいました。

終わり方がちょっと「ん?」って感じでしたが、内容はとても良い感じでした。

オススメ度「48%」