$塩かけると甘くなる映画

2011年のフランス映画「プレイ-獲物-」です。
原題は「La Proie」でして、フランス語さっぱりな自分は即調べたところ、日本語で「獲物」だそうです。
邦題は原題の直訳なんですね。
なら何で「プレイ」・・・「獲物」だけで良いのに。
「Proie」って「プレイ」て発音するのかな。
とにかくカタカナで「プレイ」って書いたら2種類しか思い浮かびません。
「play」と「pray」です。
直訳の邦題だけで充分なのにさっぱり分からないカタカナを表記したら無意味です。

物語はフランスの刑務所から始まります。
銀行強盗で捕まったフランクはシャバで待つ妻と子のことが心配。
それと同じくらい心配なのが銀行強盗で手に入れた金を隠してきたこと。
同じく捕まった仲間達にもその金の場所は教えていません。
とにかく自分が出たら金を取り出して分配しようと考えていたのです。

そんなある日、同室のモレルが出所することに。
モレルは強姦の罪で入っていたのですが、それが無実であると証明され出所するのです。
真面目なモレルを信用したクレールは色々話します。
が・・・しばらくしてモレルが怪しい人物だと知ったフランクは妻と子を心配します。
心配しても心配してもそこは塀の中・・・。
辛抱たまらずフランクは脱獄するのでした・・・。

「逃亡者」みたいに自分が無実なのを証明するために逃げて逃げて逃げる主人公とは違います。
この映画の主人公フランクは無実ではなく本物の銀行強盗犯でして、性格も含めチンピラです。
脱獄して妻と子を守りに行くと同時に金の心配もしてるんです。

逃げてすぐに妻が殺されたことを知りモレルの犯行だと確信。
何とか連絡を取ると、子供を人質に取られた様子。
モレルを追うフランク、そしてフランクを追う警察・・・という構図で進みます。

観ながら思ったのはやはり「これモレルから子供を取り戻してもフランクは脱獄で更に長いことブチ込まれるぞ」ってことです。
妻も殺されてしまっているし、どう考えてもハッピーエンドにはならないんですね。
そこらへんはアバウトに映画は終わるんですが。

最初から最後までハラハラするフランス製のサスペンスアクションでした。

オススメ度「41%」