$塩かけると甘くなる映画

2011年のイギリス映画「マリリン 7日間の恋」です。
原題は「My Week with Marilyn」、マリリンと過ごした一週間みたいな感じですね。
そのマリリンとはもちろんあのマリリン・モンローです。
マリリン役はミシェル・ウィリアムズが演じていて、アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされました。
同じくケネス・ブラナーもアカデミー賞で助演男優賞にノミネートされました。

マリリンはどこに行っても人だかりが出来るほどの大人気。
ローレンス・オリヴィエが監督出演をする映画「王子と踊子」の撮影が始まります。
「王子と踊子」は本当にマリリンが出演した映画でして、その時の撮影風景がこの映画のストーリーとなっています。

ローレンスはマリリンと全く気が合いません。
言われた通りにやらないマリリンに怒り心頭。
マリリンも「出来ない」と言って楽屋にこもってしまう日々。
撮影が全く進まない中、第3助監督として働いていた新人のコリンがマリリンの世話係をやることに。

この第3助監督とは何なのか映画を観ていて思ったのは「日本でいうところのAD」に近いなということ。
作品自体に関わることは少なく、使いっぱしりの下っ端という感じです。
面倒なマリリンの世話をコリンはおしつけられたという形なんですね。

そのコリンは大女優マリリン・モンローを前にドギマギ。
美しくセクシーなマリリンに惹かれていきます。
一方マリリンも年下のカワイさに惹かれてコリンと一緒にいるように。
あのマリリンが自分の目の前にいるってだけで幸せなコリンはもはやマリリンしか見えなくなっていきます。
マリリンもコリンにベッタリ・・・。

しかししかし、マリリンにとってこういうことは初めてではなかったのです。
移り気の早いマリリンはすでに離婚を何度も経験していて今現在新しい旦那もいるのです。
若いスタッフと遊んじゃうってこともよくあること。
んで、タイトル通り1週間もしたらマリリンはコリンに飽きてきちゃうってストーリーでした。

もちろん自分はマリリン・モンローの現役時代を知りませんし、映画を観たこともありません。
よくテレビでやってるような有名なシーンと、有名なポスターでしかマリリン・モンローを知りません。
あとは、ケネディとの関係とか謎の死とかの都市伝説的な知識ですかね。
マリリンがこんなに気難しい人だったとはと驚きでした。
性格が悪いというわけではなく、薬に頼り何かいつも上の空のような感じ。
それでも作品に対しては自分なりのこだわりがあったようですね。

かわいそうというか1週間だけでも羨ましいというかコリンの振り回されっぷりがおもしろかったです。
あとはマリリンを演じたミシェル・ウィリアムズが素晴らしかったということです。
ミシェルは本当に良い女優さんだなぁと思いました。
お尻などが映るシーンやセミヌードなどはおそらく代役の人がやってたようなので残念でしたね。
ミシェルはアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされましたが、受賞したのはサッチャーを演じたメリル・ストリープですかね。
どっちも実在した人物ということですね。
アカデミー会員は実在した人物を演じた人が大好きみたいです。

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