2010年のアメリカ映画「ラブ&ドラッグ」です。
原題は「Love and Other Drugs」で、「アザー」が入っています。
原作はバイアグラを広めたセールスマンの自伝本がもとになってるようです。
ジェイク・ジレンホール、アン・ハサウェイが出演しています。
ジェイミーは製薬会社でセールスマンを始めます。
もともと女ったらしでモテモテのジェイミーは女性に近寄り物を売るのが得意です。
しかししかし、薬を病院に売り込むというのは中々簡単なことじゃありません。
そんなある日、ジェイミーは病院でマギーという女性と出会い恋をします。
マギーはパーキンソン病という病と闘う女性なのでした・・・。
という感じで、始まり、最近のアメリカのラブコメの王道「出会ってすぐエッチしちゃう」展開になります。
もう昔みたいにラストで結ばれるなんてのは古いんですね。
出会ってすぐ「したいんでしょ?」って女性から誘われてベッドイン。
んで、女性の方がクールでして「恋人いらないの、体だけの関係でオネガイ」って言ってくるんです。
最近のアメリカのラブコメは大体これ。
その最近の王道どおり2人は体だけの関係を始めます。
で、王道のとおり「男の方が本気になっちゃって告白、女性がそりゃメンドイ」ってことでフっちゃうわけです。
今年だけでこの展開何回観ただろう。
しかししかし、マギーはパーキンソン病という難病に犯されているんです。
そんなことほとんど感じさせないようにふるまうマギーが偉いのか、パーキンソン病という設定を脚本家が途中で思い出したのか、映画の折り返し地点から急にその病気が物語の中心に。
病気の女性だってことを全開にアピールする展開、どないやねん。
つまりは、やっぱり脚本家が病気の設定忘れてたんですね。
最初の1時間ベタベタなラブコメ、そこからあわてて人間ドラマ、でも暗くなるからやっぱりラブコメで終わる感じです。
なんなんだ、何を見せたいんだ・・・。
ラブコメとして観てたら急にシリアスになるから「大変な病気なんだな」って気持ち切り替えてたら「やっぱりラブコメ」という。
何を見せたかったのかって考えたらやっぱりアン・ハサウェイの裸を見せたかったのかもしれません。
とにかく脱ぎます。
アン・ハサウェイの裸の時間結構長いんです。
こんなに脱ぐ人だったんですねぇ。
結論、この映画は「ラブコメ」も「人間ドラマ」も中途半端。
アン・ハサウェイの体当たり演技だけガチ。
オススメ度「35%」