2011年のアメリカ・イギリス・フランス・ドイツ合作映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」です。
ローガン・ラーマン、マシュー・マクファディン、レイ・スティーヴンソン、ルーク・エヴァンスが出演しています。
この4人がダルタニアンと三銃士を演じていますが、豪華なのはそれ以外のキャストです。
バッキンガム公爵役をオーランド・ブルーム、ミレディをミラ・ジョヴォヴィッチ、リシュリュー枢機卿をクリストフ・ヴァルツが演じています。
また王妃役としてジュノー・テンプルが出ています。
ジュノー・テンプル!!「ミスター・ノーバディ」でアンナ役をやった女性です。
あの映画でのジュノーは主人公の若い頃の甘酸っぱい恋の相手として最高でした。
もう観てるこっちが恋しちゃうくらい甘酸っぱい子でした。
この映画では・・・、あまり魅力を出せずじまいです。
そこまで重要な役じゃないし、他が豪華ですしね。
ストーリーは言うまでもなく「三銃士」です。
ヨーロッパの方は「三銃士」好きなんですねぇ、ことあるごとに映画化してる気がします。
伝説の三銃士と銃士になりたいダルタニアンのアクション活劇です。
このダルタニアンが考えられないスピードで出世していくので驚きです。
田舎から出てきたばかりのダルタニアンが偶然にも三銃士の3人と続けて決闘の約束をします。
その時になって「あぁ、あんた達があの三銃士」ってことでビックリ、そこに現れた悪役達を4人で倒し意気投合。
翌日王様にも会って即銃士になります。
ダルタニアン、出世早すぎ、ていうか偶然起きすぎ。
まぁ映画なんで仕方ないんですが、田舎から出てきたばかりの若者がいきなり2日ほどで30年分くらいの出世するんでゲンナリします。
でもこの映画の見せ場はそこじゃなくて、あくまでも三銃士とダルタニアンが大活躍するアクションなので仕方なかったと思いましょう。
ミラ・ジョヴォヴィッチのアクションは全て「バイオハザード」を思い出しました。
それもそのはず監督のポール・W・S・アンダーソンは「バイオハザード」の監督です。
更に更にミラ・ジョヴォヴィッチの旦那さんでもあります。
おお、公私混同・・・って感じですが、きっとミラが好きで好きでたまらないんでしょうね。
自分の嫁を毎回自分の映画に出し続けるってのは中々勇気いりますよね。
監督・旦那、主演・嫁、ってへたしたら「家でやってろ」と言われてもおかしくない状態ですから。
ミラの見せ場はたんまりあってジュノー・テンプルの見せ場はほぼ無いという扱いにガッカリです。
分かってないなぁ、この監督は・・・。
そして言うまでもなくポールの次の映画の主演もミラ・ジョヴォヴィッチなわけです。
さてさてジュノー・テンプルもっと見たかったという感想はおいといて。
全体的におもしろいアクション映画でした。
原題は「三銃士」だけなんですが邦題だと「王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」という長い副題がついてます。
この副題どおり王妃の首飾りを追ってダ・ヴィンチの飛行船で戦う映画です。
迫力あるシーンが多くて、3D公開されたというだけあって3Dで観た時に映えるように工夫してあります。
ラストで監督のミラ・ジョヴォヴィッチ愛がまたしても炸裂して、最後の最後は全部ミラが持っていきます。
どうやら続編を作る気なんでしょうか?
そしてその続編でもミラは大活躍するぞという感じで終わります。
ん~、夫婦愛だなぁ~、という映画です。
オススメ度「49%」