2011年のアメリカ映画「スーパー!」です。
原題も「SUPER」なんですが「!」が原題には無いんですね。
レイン・ウィルソン、エレン・ペイジ、リヴ・タイラー、ケヴィン・ベーコンが出演しています。
結構豪華な出演陣の割に2億円くらいの制作費で作られています。
ハリウッドにしては低予算で作られてるんですがかなりおもしろいんです。
主人公フランクはレストランで働くおっさんです。
レストランと言ってもボロくて料理もイマイチな味のものを出すという感じ、日本で言うと「美味くないけど安い食堂」みたいな感じでしょうか。
しかししかしこのフランクのおっさんにはリヴ・タイラー演じるサラという美人の彼女がいます。
フランクにこのセクシーかつ美人の彼女がいるには少しだけ理由がありまして。
サラには薬物中毒になってた過去があったのです。
サラはフランクと付き合うことで自分はまともになり薬物もやめれると思ってたんですが、やはりやめられず、クスリの売人であるケヴィン・ベーコン演じるジョックのもとへ行きます。
サラはフランクに嫌気がさして出ていったのですが、フランクは「ジョックにサラを奪われた」と思い込みジョックのもとへ、言うまでもなくボッコボコ・・・。
そして、テレビで観たアニメヒーローに憧れいきなり手作りでコスチュームを作成、自分を「クリムゾンボルト」と名乗り街へ繰り出していくのでした・・・。
むっちゃくちゃな男で性格にかなり難ありのフランクなんですが、手作りのダッサイコスチュームを着て街で悪を退治します。
この退治の仕方もかっこよく登場し格闘術で相手を倒す・・・のではなく、上から鈍器のようなものを悪漢に落として倒すという姑息な倒し方です。
もしくは背後からレンチで殴りつけ、半死になるまでいためつけるという戦法。
まともに戦ったら負けるので、とにかく通り魔のような倒し方で街の悪を倒します。
このクリムゾンボルトが話題になりテレビでも取り上げられるように(もちろん頭のおかしい男が赤い服着て夜な夜な人を襲うというニュースですが)。
こんなクリムゾンボルトの正体に気付いた近所の漫画屋の女の子リビーをエレン・ペイジが演じています。
リビーは「バットマンにはロビンがいるみたいに私もクリムゾンボルトの相方になる」と言い出します。
んで強引にコスチューム作り、クリムゾンボルトと共に悪を退治(ほぼただの暴行)。
という映画なんです。
ヒーロー物ではなく、「ヒーローに憧れてヒーロー的なことをやったらリアルではこうなる」という感じのブラックコメディです。
「キック・アス」に似た感じのところがあるので「キック・アス」にハマった人は是非観てほしいです。
とにかくエレン・ペイジが可愛いんです。
可愛いといっても25歳くらいの女性なんですが、ずっと少女のままみたいな人ですね。
「JUNO」から「インセプション」まで色んなの出てますが、こういう映画も出るんですねぇ。
途中からボルティーという架空のヒーローになりきってクリムゾンボルト以上に頭のおかしな暴漢っぷりを見せてくれます。
「キック・アス」のヒットガールみたいな役どころです。
「ヒットガール&ボルティー」という夢の共演映画作ってくれませんかね。
絶対おもしろいと思う。
非常に好きな映画なんですが・・・、残念なのはブラックジョークがいきすぎて「スプラッタ」になってるところ。
アメリカ人はあれで笑うのかもしれませんが、日本人にはちょっと「グロ」すぎました。
それ以外はおもしろい映画です。
オススメ度「69%」