2003年のアメリカ映画「デアデビル」です。
ベン・アフレック主演のアメコミヒーロー映画です。
マーベルコミックのヒーロー漫画の実写版、といえばたくさんありますね。
スパイダーマン、ハルク、マイティ・ソー、アイアンマンなどなど。
どのヒーローにも通じる共通点として「過去の出来事によって悪を憎んでいる」というものがあります。
大体子供の頃に父親か母親が悪者に殺されてしまい、それを目の当たりにした主人公が後に特殊能力を得て悪と戦うのです。
警察では対応出来ない悪事をスーパーヒーローがさっと現れて救ってくれるやつですね。
この「デアデビル」も同じく過去の体験で悪を憎んでいます。
しかし他のヒーローのような特殊能力はありません。
クモの力を得ていたり、スーパーパワーを持っていたり、ハイパワースーツを着たり、などはしません。
それどころか目の見えない盲目のヒーローなのです。
目が見えなくなったため、5感のうちの残りの4感が発達し聴覚が人より優れています。
まるで漁船のソナーのように音の跳ね返りなどで相手がどこにいるのかや飛んでくるものなどを察知出来ます。
なんだか凄いヒーローですね。
特殊能力どころか目が見えないわけですから。
日本でいうところの座頭市みたいな感じでしょうか。
でも座頭市みたいに盲目からくる哀愁みたいなものはほぼ描かれていません。
むしろ「見えない設定忘れてない?」ってところも多数あります。
敵役としてコリン・ファレルが登場します。
こういうヒーロー映画には敵の魅力も重要ですね。
アメコミの敵にはバットマンのジョーカーなどキャラ濃いのが多いです。
しかししかし、このコリン・ファレル演じるブルズアイは恐ろしく地味です。
見た目はスキンヘッドでオデコに的のマークがあります。
間違った方向にいったロックバンドの人みたいな感じです。
これまた特殊能力は無く、投げた物を的に当てるのが上手い程度です。
ヒーローも弱いし敵も弱い・・・、もう救いようのないヒーロー映画となっています。
そのせいかアクションシーンも少なめ、途中デアデビルの恋愛模様が長く描写されています。
なーんでこれを実写映画化にしたのか・・・、そこから疑問を抱きました。
「スパイダーマン」とか大ヒットしてた頃で何でもいいから「アメコミを実写化」しようぜ的な流れだったんでしょうか。
アメコミスーパーヒーロー映画の中でも群を抜くほどのつまらない映画です。
ベン・アフレックとコリン・ファレル・・・、役者としてもどっちも微妙だし・・・。
なんか他にあっただろ・・・という映画です。
オススメ度「15%」