2009年のアメリカ・ドイツ合作の映画「ラブ・クライム」です。
日本では劇場未公開となっていて、2011年にDVDが発売されています。
主演はアシュトン・カッチャーとミシェル・ファイファー、他にキャシー・ベイツも出演しています。
アシュトン・カッチャーが出ていてタイトルに「ラブ」とついているのでラブコメの匂いがしますが、今作はシリアスな人間ドラマです。
原題は「Personal Effects」なんですが、何で邦題は「ラブ・クライム」なんでしょう。
いくらなんでもフザケた邦題です。

ミシェル演じるリンダは夫を殺害されその裁判中です。
リンダには息子のクレイがいて、クレイは生まれつき聴覚に障害がありうまく喋ることが出来ず手話で会話をします。
そして、アシュトン演じるウォルターはレスリングでオリンピックの代表候補に選ばれている若者です。
ウォルターは双子の姉を殺され実家へ帰ってきています。
レスリングの代表も辞退し実家でアルバイトをしながら姉の事件の裁判を待っています。
この同じ境遇のリンダとウォルターが次第に心を通わせていくというストーリーです。

アシュトンにしてはシリアスな物語です。
原題の「Personal Effects」は「バタフライ・エフェクト」を思い出させますね。
「バタフライ・エフェクト」はアシュトンが出てる映画で一番好きです。
今作のアシュトンはレスリング選手ということもあって更にムキムキになっています。
んで毎度恒例アシュトンの裸も何度か出てきます。
何だろう、アシュトンは脱ぐのと映画がセットなのかな。
この人のお尻何度見たことやら・・・。

ストーリーもひきつけられるものがありシリアスで考えさせられるのですが、正直アシュトンじゃなかったら・・・と思いました。
もう少し年齢が上の渋さのある人の方が合ってた気がします。
ミシェルとキャシー・ベイツが良かっただけに残念です。

物語はラスト悲しい結末を迎えます。
「ん~・・・」と唸るしかない感じです。
「この物語は戻らない誰かを待ち続ける人達の話だ」みたいなことを冒頭で言うんですが、それが心に響きます。
戻らない誰かを待ち続けるってことはどれだけ悲しくて虚しいんだろう。
忘れなければいけない、前に進まないといけない、と分かってはいるのに考えてしまう。
考えて、考えて、考えて、今日も1日が終わってしまう。
そんな物語なのです。

オススメ度「46%」