2010年のアメリカ映画「カントリー・ストロング」です。
日本では劇場未公開で2011年のDVDが発売されています。
主演はグウィネス・パルトローです。
グウィネス演じるケリーはグラミー賞を何度も受賞した大人気のカントリー歌手です。
しかし1年ほど前にお腹の子を流産してしまい、心を病んでしまいます。
歌手活動を中止し、現在は療養中です。
そのケリーと知り合った若手の男性歌手ボーと女性歌手のチルズ。
この3人を中心に物語は進んでいきます。
ケリーの体調も良くなったということで旦那兼マネージャーのジェームズは復帰の予定をたてます。
しかしこのジェームズとケリーの夫婦仲は終わりかけているのです。
更にケリーはボーとデキていて、ここは3角関係となっています。
そこからボーとチルズが仲良くなっていき、まぁ恋愛模様は複雑な様相に。
そんな仲、ケリーの復帰ライブが行われるのですが、ケリーは大観衆の見守る中泣き出して歌をやめてしまいます。
そしてそのままライブは中止・・・。
復活は大失敗に終わります。
「復帰はまだ早い」と言うボーと、「次はうまくいく」と言うジェームズ。
微妙な関係のせいもあり仲も悪いんですね。
カントリー歌手の話だと思っていたら何のその、昼ドラばりのドロドロ恋愛劇です。
最近カントリーミュージックを題材にした映画をよく観ますが、自分は全くカントリーミュージックを聴かないのでよく分かりません。
ロックとカントリーってどう違うんでしょうね。
バンジョーみたいな楽器が入るとカントリーになるんですかね。
あと「俺はこの町で生きていく~」みたいな演歌臭い歌詞も特徴でしょうか。
最近アメリカではまたカントリーが売れてるみたいですが、昔のようなものではないようですね。
ポップとロックを融合させた今風なカントリーという感じです。
この映画でもケリー、ボー、チルズの3人が歌う曲はその年齢順にポップになっていきます。
チルズの曲までいくとアイドルシンガーって感じですが。
映画のラストはケリー演じるグウィネス・パルトローのコンサート映像のようになります。
ガッツリと聴かせてくれるグウィネスの歌がうまいこと。
グラミー賞でも特別ゲストとして歌を披露したこともありましたが、本当に多彩です。
美人で女性が憧れる体型をして、歌も上手い、演技もできる、という何でもありの女優さんです。
グッチャグチャの昼ドラ恋愛劇を、グウィネスの歌で全て洗い流して終わっていくという映画でした。
オススメ度「45%」